最近は何でも手っ取り早くコピペで済ませてしまう風潮がありますが、音楽の世界も同様で、ＰＯＰ系の多くはコピペで作られているようです。
もう生楽器を演奏して音楽を奏でるコンサートは減ってきているんじゃないかと思います。
クラシックコンサートでも、大きなホールならマイクで収音してミキサーやエフェクターで加工した後にスピーカーから音を出している場合もあると思います。
最近よく聞いているトランス系の音楽は１００％コピペ音楽です。
作り方はDAW（Digital Audio Workstation）というソフトウェアを使って、断片的な音源をペタペタとコピペで張り合わせて曲を作っていきます。ワープロで音楽を作るような感じで、楽器が全く演奏できなくてもDAWを使えば誰でも曲作りができます。
今回はそんなDAWの元祖と言われているACID（アシッド）を使ってみました。
有料版は「ACID Pro」が販売されていますが、今回使ったのは無料版の「ACID Xpress」です。
本家からの配布が終わってる？ようなので、こちらからダウンロードしました。
ACID Xpress 7.0 Build 64 用 Windows Sony Creative Software Inc.
https://acid-xpress.jp.uptodown.com/windows/download
インストールする時に名前とメールだけ登録すれば使えるようになります。
ACID XPressは１０トラックまで使えてエフェクター類や音源素材は付属されていません。初めて立ち上げるとデモ曲がセットされるので、それを弄っているうちに使い方もわかってくると思います。
素材がなければ始まらないので、下記のサイトから無料のフリー素材をダウンロードしてみました。お試しに使ってみるには十分すぎるボリュームです。(９月末で69,713種類)
Free music samples: download loops, hits and multis from SampleRadar
https://www.musicradar.com/news/tech/free-music-samples-download-loops-hits-and-multis-627820
こちらの素材はロイヤリティフリーでビジネスユースにも使えるようなので安心です。
膨大なデータが所蔵されいますが、今回はトランス系の音源をいくつかチョイスしてみました。
721 free electro house samples
338 free house samples
161 free stadium house samples
293 free trance samples
193 free trance basics samples
382 free trance essentials samples
250 free transition tools samples
ダウンロードしたデータを適当なフォルダに解凍してACIDの下部のファイルマネージャーで選択するとデモ演奏が始まります。
気に入ったフレーズを見つけたら上部のトラックにドラッグすると曲のビートに合わせて調整されて張り付きます。例えば１小節のドラムループを貼り付けて、それをドラックして引き延ばすだけで演奏する小節数を簡単に調整できます。めっちゃ簡単！
あとはループ演奏しながら音源をチョイスしてペタペタと音を重ねていくだけです。
義務教育で学習した音楽の知識はほぼ必要ありません！ ｗ
もちろん自分で演奏したフレーズも貼り付けられます。
波形データもＭＩＤＩデータも同じように扱えるので音作りが簡単に行えます。
適当に素材を貼り付けて一曲作ってみました。
トランス系に興味がなければ意味不明かもしれません。ｗ
ACID Xpress Version 7.0 Demo
https://youtu.be/OjIZXF1TLh0
最初は使い方がわからずオロオロしましたが、慣れてくると非常によくできたソフトだと感心しました。リバーブやエコー等の基本的なエフェクターが付属されていないのでトランス系の曲作りには厳しいですが、基礎的な勉強には使えるんじゃないかと思います。必要なら有償でエフェター類を購入することもできます。
理論やテクニックより感性が求められる世界ですが、才能の無さを痛感しました。ｗ
ルーパー的な使い方もできるので色々と活用できると思います。
これからの季節、コタツＤＴＭにオススメです。