日本の義務教育を受けた方なら、おそらく「マシュー・ペリー」の名前くらいは聞いたことがあると思います。記憶に残っているでしょうか?

歴史の教科書では鎖国中だった江戸時代にペリーが率いる黒船が浦賀に来航して開国をせまったといったストーリーだったと思いますが、その目的は何だったのか?ご存知でしょうか?

ペリー艦隊が来航した理由は、アメリカの捕鯨船団が物資の補給に日本の港に立ち寄れるようにすることが目的でした。

当時のアメリカでは商業捕鯨が盛んで、主にマッコウクジラなどを捕獲して鯨油を製造していました。当初はアメリカの沿岸で捕鯨を行っていましたが、やがて鯨を捕りつくして資源が枯渇したため日本近海まで遠征して漁を行っていたようです。彼らは鯨を食べることもなくランプの灯油に利用するためだけに捕鯨を行っていました。

イギリスも同じ目的で太平洋で捕鯨を行ってしましたが、両国合わせて年間に1万頭ほどの鯨を捕獲していたようです。これほど乱獲すれば鯨が減ってしまうのも当たり前です。

小説「白鯨」は、そのアメリカ捕鯨船団で船員として働いていたハーマン・メルヴィルによって1851年に書かれたものです。ペリー来航の2年前のことです。

歴史の授業では簡単な年表くらいしか試験には出ませんが、本来の意味をもっと伝える必要があるんじゃないかと思います。これくらいの話なら説明しても5分もかからないと思います。

以前、大使として日本に駐在していたキャロライン・ケネディは、太地町などの捕鯨文化をTwitterで批判していましたが、まず自国の歴史を学ぶべきでしょう。その上でお互いの文化を理解し合う努力が大切です。キャロラインにはそんな大使としての基本な素養がなかったようです。


食文化は人が生きてきた証しそのものです。
食べることは命の連鎖であり、生きるための行為そのものです。
何人であってもそれを否定することは出来ないはずです。

今回、日本はIWCから脱退して捕鯨文化を継承する道を選択しました。
当時、やりたい放題に乱獲したアメリカやイギリスは今は捕鯨に反対しています。
勝手なものです。
またシーシェパードのようなテロ集団が活動を行ってくるかもしれませんが、彼らのような横暴な組織に屈することなく文化継承していってほしいものです。

黒船が来航したのは1853年のことでした。
それからまだ165年ほどしか経っていません。
自然界ではつい最近の出来事です。


また鯨の竜田揚げ食べたい!


竜田揚げが乗った鯨カレーは美味しかったです。


【参考リンク】

水産庁、鯨問題に関するよくある質問と答え
http://www.jfa.maff.go.jp/j/whale/w_faq/faq.html#q11

日本捕鯨協会、日本の調査捕鯨における捕獲頭数と資源量との比較
https://www.whaling.jp/shigen.html