一昨日から中世の森の中で暮らしていますが、そろそろこの世界が理解できてきました。

「Banished」は「Shining Rock Software」が開発したゲームですが、実際はLuke Hodorowicz氏が単独で開発したもので、会社は彼と兄弟2人で運営されています。



Banishedの攻略はwikiなどを見ればわかると思いますが、それを見るまでもなく何となくこのゲームの世界がわかってきました。

Banished攻略情報wiki
http://banished.wiki.fc2.com/


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ゲームデザイン的にはオーソドックスな街づくりゲームですが、このゲームでは全ての住人に名前や年齢・性別があって、各自に仕事や目的をもって行動しています。

ゲーム内の時間で成長して、やがて老衰や病気・事故で死亡します。
長生きする人で90歳近くまで生きます。

ゲーム時間には四季があって、春夏秋冬の4シーズンが明確に表現されています。
特に冬はこのゲームのポイントで、春から秋に食料や燃料を十分蓄えておかなければ飢えや寒さで住人が死亡します。

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子供は10歳になると成人して一人暮らしするか結婚して新しい家庭を作ります。
ゲームの攻略としては、どの家に何歳の子供がいるのか?を把握しておいて、その子が10歳になる前に新しい家を用意してやると、同年代の異性と結婚して新しい家庭が生まれます。
しばらくすると数人の子供が生まれて、成人するまで一緒に生活して育てますが、途中でパートナーが死亡しても死ぬまで再婚はしません。一途です。w

うまく資源を調達してタイミングよく家を与えることで村の人口は一気に増えますが、このタイミングを外すと負のスパイラルに陥る場合があります。
まさに現在の日本のような少子高齢化状態になります。

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つまり何事もタイミングが大切で、その機を逃すとダメだということです。
現在の少子化の根本的な問題は晩婚化が一番の原因じゃないかと思います。

本来、人間は生理的に二十歳前が一番生命力があって、その時期に子作りをするのが最適のようですが、高学歴化?にともない晩婚化がより進んだようです。

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今の日本は負のスパイラルで少子高齢化が進み働き手が少なくなったこで、女性も職種を問わず働け!となっていますが、さらに最近はアベノミクスで年金も株の買い支えに突っ込んだおかげで定年延長70歳まで働け!となっています。それでも働き手が足りなくて、外国人労働者を積極的に入れようと今の国会でもめているわけです。

Banishedでは子供を持たない高齢者だけになるとやがてゲームオーバーになりますが、今の日本はそんなゲームオーバー寸前の末期状態のような気がします。

こちらのド田舎では、早いところでは25歳くらいまでに結婚するが当たり前な地域もあります。早く結婚すると親もまだ若くて生活力もあるので、結果的に地域の活性化につながっているのでしょう。

都会生活だと25歳は独り立ち生活をはじめたばかりの頃ですが、この5~10年の差が生命サイクルに大きな差となって現れてきます。

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Banishedでも学校を設けて子供に教育を受けさせる事ができます。
教育を受けた子供は卒業後の仕事の効率が上がりますが、10歳から16歳まで学生として働きもせず結婚もしないので生命サイクルは確実に鈍化します。

教育を受けなくても寿命は変わりませんし、それなりの人生を謳歌できます。
いったい誰のために教育を受けさせるのか?と疑問に思えてくるカラクリです。
洗脳って怖いですね。w


何事も東京一極集中の歪な時代ですが、生命体としては確実に衰退していることは確かです。誰かのための経済優先では、この世の中は回らないことに早く気付くべきでしょうね。

そういう意味でBanishedは良い教科書になると思います。
オススメです。


我が家のBanishedです。
足が不自由だと聞きつけたジジババ達が寄ってたかって・・・
ソラマメが自動で植え付けられました。

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プロ農家らしい仕事ですが、完全放置プレー主義の私としては過保護すぎるんじゃないか?と思うわけです。w