人は様々な欲があるから生き続けます。
食欲、性欲、睡眠欲、マズローの5段階欲求等々、人は様々な欲を追い求めています。

その中でも死ぬ直前まで失われないのが「知識欲」で、身体に備わった五感を駆使して身の回りの情報をより体感的捉える努力を怠りません。

インターネットが爆発的に普及したのも、スマホで覗き趣味的なSNS文化が広がったのも、この欲が起源になります。その延長線上に立体テレビもあって、情報をより直感的に捉える立体テレビは人類の永遠のテーマかもしれません。

立体テレビは過去に何度となく登場していますが、未だに一般化には至っていません。
我が家にはそんな残骸の任天堂バーチャルボーイがあったりします。


このバーチャルボーイをリバイバルしたのが今流行りのゴーグル型のVRやAR機で、極一部のマニア向けに販売されています。形は昔のままの巨大なゴーグル型で大きな進歩もなく、このままでは一般化は難しいでしょう。


期待していたMagic Leapから「Magic Leap One」のAR機がようやく発売されましたが、コマーシャル映像ほどの機能やインパクトはないようです。環境計測の精度や視野角が不十分のようで、メガネ型やゴーグル型は視野角が重要になります。


Magic Leap One実機体験レポート その現在と可能性
https://www.moguravr.com/magic-leap-one-hands-on-report/


そんな中、Voxon Photonicsが開発している裸眼で立体視できる「Voxon VX1」が有望かもしれません。Voxonは2013年に設立されたオーストラリアの企業でDLP(Digital Light Processing)では実用化が見込める技術だと思います。

Voxon Photonics VX1 3D Volumetric Display in 4K
https://youtu.be/-BlJDAHN4SQ


Voxon Photonics
https://voxon.co/

理屈的には3Dプリンタの積層のようものを、リアルタイムに半球型のディスプレイ内に表示して立体に見せています。解像度は1000x:1000y:200zで秒間約5億ボクセルのレンダリング(4000フレーム/秒のスライス)可能なようです。

問題は光の粒子に隙間があって、映像がスケルトン表示になることです。
これは一般的な映像としては失点ですが、利用分野を絞れば逆に利点になるでしょう。

大好きなファンタジー・コンソール「PICO-8」を開発しているLexaloffle Gamesが開発したボクセル型の立体ゲーム環境「Voxatron」とコラボしたデモも公開されています。映像的にはまだ完ぺきではありませんが、ゲーム専用機としてチューニングすれば完成度は上がると思います。こういう方向性は有望だと思います。

Voxatron on Voxon
https://youtu.be/ZUZJz7rRJnM



最近のゲームは3Dモデルで内部処理した後に2D表示されているので移植性は高いと思います。もしVX1でGTAが実行できれば爆発的に売れるかもしれませんね。
9月に開催れる東京ゲームショウでまた注目されることでしょう。


VX1のようなテーブルに置くタイプの立体ゲーム機を作れば売れるかもしれません。
是非、任天堂にもリベンジしてほしいものです。