最近の若者はとにかくめんどくさがりで、何をするのも「うざい」というコスト計算がまず働くようです。結果「結婚するのも面倒、子供を作れば金がかかる」といった発想になるようです。

人生をコスト計算だけで評価すると少子化になるのは当たり前で、その内に人生なんてめんどくさいという短絡的な末路を選択するようになるのかもしれません。

これも「しっかり勉強して一流大学に入って一流企業に務めて・・・」という奴隷化教育の賜物ですが、ネットやテレビなども通じてこういった社会思想を定着させつつ、実は裏で大きな仕組みが動いています。


最近はこちらのド田舎でもチラホチラとコンビニを見かけるようになってきましたが、一見便利そうなコンビニは流通コスト的には物凄く無駄で不効率な社会システムになります。

最近のコンビニではカードによる少額決済も利用できるようになっていますが、客からすると手軽で手数料もかからずポイントも貯まって便利だと思っている方が大半だと思いますが、実はカード決済は無料ではありません。

カード決済の手数料は店側が支払う仕組みなので実感がありませんが、飲食店で5%程度、一般小売店は4%程度、デパートでは2%程度、コンビニなどでは1%程度かかっています。

飲食店では消費税並みの5%も手数料を支払っているので、消費税と合わせると13%も手数料を支払っていることになります。
つまり一杯500円のラーメンの中身は435円の価値になるわけです。

もちろん、一杯500円のラーメンを現金で支払っても500円なのでカード決済の5%の手数料は関係ないじゃないか?と思うかもしれませんが、それはお店の経営の中でキッチリと顧客が払わされている計算なります。

よく通販サイトで「送料無料」という看板が上がっていますが、この世の中で「無料」なんて事はありませんので、そのコストは商品価格に織り込み済みでしっかり払わされているわけです。ただ、同じなら安い方が得じゃないか?という貧乏人根性が働くので、こんな見え過ぎたウソ看板でも効果はあるのです。w

「色々とカード決済も出来てポイントも付ついて便利になった」という話の本質は「無駄なコストを支払わされて品質が下がって損をするようになった」ということになります。本来のサービスとは何なのか?よく考える必要があるかもしれません。



日本では今まで個人情報は保護するスタンスでしたが、これからは個人情報を積極的に活用していく方向に方針転換されてきています。

ここに来て国も積極的に取り組んでいるのが「電子レシート」という仕組みです。
カードやスマホなどを利用した電子決済の情報を、一定のフォーマットで情報管理して税務申告などに利用しようという流れになっていますが、その前提の入口に甘い仕掛けが仕組まれているわけです。


お隣のスマホ先進国の中国ではスマホ決済が盛んで、最近は一般店舗以外に屋台なんかでも利用できるようになっているようです。お店の支払決済だけじゃなくて現金送金も出来る仕組みなので「お爺ちゃんからお孫さんに小遣いを送金」するなんて使い方もされているようです。それだけスマホ決済がすっかり社会インフラとして定着しているようですが、それをコントロールしているは極一部の企業になります。

コインチェック事件で話題になったビットコインなどの子供銀行的なオモチャ通貨の話はどうでもよくて、仮想通貨の本命はスマホ決済などの実際に使えるこちらの通貨です。

消費税などは税金なので「利益の再分配」の大原則で何らかの形で国民にリターンがありますが、カードやスマホ決済など手数料は企業の利益として特定の人に富が集中するだけの仕組みになっています。

カード決済やポイントシステムにかかるコストはまさに二重税に匹敵する仕組みで、この裏の金の流れを牛耳ったものが実質の大様になれる仕組みになっています。
アリババのように・・・

問題は税と違って決して「富の再分配」が起きないことです。
どこかのアンポンタンが嘯いていましたが「トリクルダウン」なんて絶対に起こりません。通貨が石の時代から「金には金が集まる」性質は普遍的で変わることのない基本原理です。

そればかりかアリペイのようなスマホ決済の仕組みでは、顧客の利用状況から勝手にランク付けがされていて、そのポイント評価が個人の社会的評価に匹敵するほどの扱いになりつつあるようです。まさに二重国家そのものです。


昨今は格差社会から階級社会に移行しているとまで言われるようになりましたが、結果、富の一極集中が起こる仕組みをまんまと利用させられているわけです。こうやって飼い慣らされた多くの民は、その罠に自らまんまとハマっていっているわけですが、ゆでガエル状態でそれに気付かないわけです。

共産主義であっても新自由主義であって誰が支配するか?だけのことであって、搾取する側と搾取される側の関係は大昔から何一つ変わっていません。社会インフラの有り方は人類の文化そのものですが、スマホとカードを放棄することが真っ当な人道かもしれませんね。


愚かで哀れな民にお慈悲を・・・