進化とは自然淘汰のことであって、意図して進化するものではありません。
親から子に遺伝子がコピーされる時に、ちょっとランダムな要素が入ります。
そのランダムな要素のおかげで個性のある生命体が生まれます。

これが多様性で、その中から偶然にも生き残ったものが次の命を繋げます。
この繰り返しでよりユニークな多様な生命が生まれ、選ばれた優秀な命が繋がっていくことで進化が起こります。

病気もあれば事故もあります。
中には気象問題でうまくいかない場合もあるでしょう。
これら全てが命の選択であって選ばれたものだけが生き残る実力の世界です。

屋久島の屋久杉は樹齢が数千年と言われますが、生命体としては賞賛される価値は低いと思います。
何故ならその間に世代交代が行われていないことで、種として脆弱になっているのです。
おそらく屋久杉の足元に生えている小さな雑草のほうがよほど進化しているでしょう。
つまり長生きは生命体にとって大敵なのです。

今の日本は超高齢化社会と言われますが、まさに屋久杉状態でちっともよくありません。
おかげで少子化傾向で生命体としてはどんどん脆弱になっています。
屋久杉同様、いずれ滅びる運命なのかもしれません。

現代医療の大きな問題点もそこにあります。
救いたい気持ちはわかりますが、自然淘汰のという進化論に反します。
いずれ命の脆弱化を招く危険性を秘めています。


まっそんなことで、我が家の畑では基本は放置プレーで生き残ったものを生かすやり方です。
今年もヒマワリが芽を出しました。

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落花生も10年くらい作り続けていますが、毎年、種蒔きもしていません。
取り残しの種から自然に発芽したものを移植するだけです。

途中でカラスに食べられるものあれば腐ってしまうものもあります。
そんな過酷な自然の中で生き残った種には次世代に命を繋ぐそれなりの理由があるのです。
つまり自力だけで生き残ったものは去年のものよりも少し進化してるわけです。

そんな移植した苗を水で接着します。
根っこと土を水でくっ付けるわけです。

植物と人の体は見ようによっては非常によく似ています。
宇宙レベルで見ればそっくりといっても過言ではないでしよう。

ちょっと違うのは根っこの機能が内と外がひっくり返っています。
植物の根は土の中に根を伸ばし養分を摂取しますが、人の根っこの腸はひっくり返っていて袋の中にためる仕組みになっています。
つまり人はお腹に土を持ち歩いて移動出来ることが特徴的です。

そんな成果物の一つとしてこの劇薬が出来ました。
自家製の鷹の爪ですが、一粒で飛び上がるほどの激辛です。

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唐辛子の辛味は殻の中の種を支える部分が一番辛いようで、種や外皮はそれほどではないようです。
これハサミでカットしたのですが、作業後に手を洗っても辛味が抜けず、その手で顔を洗ってエライ目にあいました。

もちろん一部の種は取り出して畑に蒔きました。
うまく芽が出れば数百本出来ると思いますが、1本あれば十分だと思います。(笑)

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商売で農業をやってる方は植物の進化なんてことは考えもしないでしょうし、
サカタのタネと化成肥料でいかに効率よく命を絞りとるかしか考えないと思います。
しかし、そんな農業ではいつまでも長続きはしないと思います。

現に現状でも農薬が利かない雑草や雑菌類に対抗性がなくなってきています。
GMOの危険性はそれを食べることによる弊害だけではなく、その命の連鎖そのものを破壊することにあります。
人の浅はかな知恵では生命を進化させることなど到底出来ないのです。
進化する力は自然淘汰のみです。

まっ、そんなダメ部分も多様性として受け入れるほどの寛容な気持ちも大切なのかもしれませんが・・・
そんなことで人間の自然淘汰も近いかもしれません。