ログ(記録)を取るのはコンピュータ・システム等では当たり前になっていますが、
最近では履歴や証拠を残すことを「エビデンス」という言葉が流行ってきています。

昔は漢字に憧れ四字熟語が流行りましたが、今は何でも横文字にしたがる自らの文字文化を持たない日本人です。(笑)

そんな人生ログを視覚的に残してくれるガジェットが発売されます。


これがいいかもと思うのは「引き算の思考」が極まっていることです。
このカメラにはボタン一つありません。
あるのはバッテリーのインジケータだけです。
実にシンプルでいて容赦無いデザインです。


とかく日本人は何でもくっ付けたがる民族です。
例えば昔流行った「ラジカセ」(ラジオ+カセット)なんて典型的な日本文化でしょう。

その後「ラテカセ」(ラジオ+テレビ+カセット)なんてのもありました。
テレビも冷蔵庫も電子レンジも自動車も皆んなこの理屈で製品開発をしてきました。

その文化はガラケーに極まって、島国ながらの日本独特の文化として確立しています。
結局ツール・ナイフのようにほとんど使われることのない機能がてんこ盛りなのです。(笑)


つまり日本人には根本的な発明力や発想力はないのです。
その代わり、組み合わせたり、小さくしたり、機能を高めたりといったルーチンワークが得意なようです。

逆に「引き算の思考」は、出来るだけシンプルに機能を削ぎ落としてプリミティブなものに近づける作業です。
「高機能」といった価値観は真逆の発想ですが、うまくすると道具として完成度は上がり、個としの普遍性が高まります。

例えば「ハンマー」です。
棒の先に石などを括りつけて、テコの原理で破壊力を高める道具です。
実にシンプルでサルの時代から変わらない普遍的な道具です。

そういう事で、このガジェットはこの先数万年の普遍性を持っているのか?
というツッコミも面白いかと思います。(笑)

機能的にはGPSで位置測定し、30秒毎に500万画素の写真を取り続けるだけです。
1回の充電で2日間動作して、クラウドのデータストレージサービスがセットされているようです。

その結果として何が見えてくるのか?・・・
時間の概念とは何なのか?を知る手がかりになるかもしれません。

サイフに余裕のある方は購入検討をしてみてもいいんじゃないでしょうか?

残念ながら、私のサイフでは全く歯がたたないのですが・・・(汗)