以前からネットで話題になっていた「Human Birdwings」プロジェクトの新しいムービーが公開されました。

このプロジェクトはレオナルドダビンチが考えた飛行機のように「鳥のように羽ばたいて人が空を飛べるか?」というプロジェクトです。お国はNetherlands、つまりオランダ王国のチームです。


もちろん人間の比重は鳥に比べて激重なんで、そのまんまんではとても飛ぶことはできません。
よってこのプロジェクトでは翼を羽ばたかせるのに電気モーターを利用しています。
ただ、このモーターが微妙なんですが、どうもラジコンのブラシレスモーターを使っているようです。
バッテリーもラジコン用リポのようです。

何で話題になっているかというと、その実験の真実です。
つまりこれはフェイクじゃないかと噂されているのです。

確かに、前回の飛行ビデオは編集的にも怪し過ぎました。

Testflight with wings made from a kite | 13/14
http://youtu.be/Q0tKFOcHyrI

飛行シーンに移る直前に、何故かカメラは地面を写し、さらにピンボケシーンを挟んでいます。
そこで合成シーンに切り替わったという噂になったのです。

で、今回のビデオはそれに応えたもので、Goproによる上空からの映像シーンも交えてより明確に飛行しているシーンが写っています。
では、じっくりとご覧下さい。




確かに最近のラジコン用モーターやバッテリーは昔に比べて飛躍的にパワーアップしています。
しかし、果たして人を飛ばすだけのバワーがあるんでしょうか?

いくつか公開されている開発途中のビデオを見ると羽ばたき機構のテストシーンもあります。
ただ、映像に写っているのは翼の根本のパイプのみパタパタしているシーンです。
それを見る限りは非常に非力な感じがします。


もちろん何度となく改善はされているでしょうから現在は飛躍的にパワフルになっているとも想像できます。
が、パワーの根源はリポ電池です。
ん~~~・・・

今回のビデオを見る限りの疑問点です。
・最初の助走シーンに比べて踏み切った後の速度が異常に遅いように思います。
・離陸後の上昇カーブが不自然で、翼に風圧による抗力が見受けられない気がします。
・右下に表示されているヘッドカメラの映像速度と飛行速度が一致していない。
・上空からの映像に綺麗な車の轍があるが、これは何?
・影の陰影から早朝もしくは夕刻に撮影されたと思われるが、各シーン影の陰影が微妙に一致しない。

もちろん、この映像は何度かチャレンジした良い部分だけを正当に繋ぎ合わせた結果かもしれませんが、何らかの意図で多数編集されたビデオであることは間違いありません。

構造的に、何でわざわざ無駄に非接触型のセンサーを利用して両手をパタパタさせて飛ぶ必要があるのかまず疑問なんですが、もしフェイクだとするとこんな感じでビデオを作成出来るんじゃないかと想像します。

・力いっぱい自力で走って助走シーンを撮影する。(地上なので体力さえあれば可能)
・クレーンで釣りながら上昇シーンを撮影する。(問題は周りの視線)
・車で牽引してハングライダーとして滑空シーンを撮影する。(問題は周りの視線)
・それらをうまく合成する。

ただ一番大きな疑問は、もしフェイクだとするとこのプロジェクトの目的です。
わざわざホームページまで立ち上げて彼らにとって何の徳があるのか?ということです。

単なる愉快目的だけならビデオ投稿だけでいいはずです。
ここまでするとあまりにも手が込み過ぎです。

あるいは何らかの研究費を捻出するための研究成果の捏造なのか?・・・
もしそうだとすると犯罪レベルになるので、そこまでするメリットはないように思えます。

ビデオのリビジョンは今回のビデオで14/14となっています。
つまりこのビデオが最後で逃げ切りなようです。

さて、あなたはどう思いますか?