最近の米作りはトラクターや田植え機にコンバインと機械化が進んで楽になった。
と言われますが、実はそれだけでは米は作れないのです。
米作りに重要なのはまず水です。
田舎の田んぼの風景は無造作に田園が広がっているように見えますが、これ全て水路で繋がれています。
田舎の田んぼの風景は無造作に田園が広がっているように見えますが、これ全て水路で繋がれています。
大昔、水田の開拓のために川の流れを変え、溜池を作り、その水を流す水路を張り巡らして水田を開拓していったのです。
今のような重機もない時代、気の遠くなるような時間と手間をかけて水田は作られたのです。
今のような重機もない時代、気の遠くなるような時間と手間をかけて水田は作られたのです。
米は機械化や個人がいくら頑張っても出来ない農産物なのです。
米は地域全体で作る農作物なのです。
だから価値があるのです。
米は地域全体で作る農作物なのです。
だから価値があるのです。
その大切な水路を守るための清掃活動が年に一度、田植えの前に行われます。
これがGW最終日の恒例行事となっています。
これがGW最終日の恒例行事となっています。

地元の消防団も年に一度の一番の活躍どころです。(笑)
消防車の高圧水鉄砲でトンネルの中に溜まった砂やドロを吹き飛ばすわけです。

一般の方には全く見分けはつかないでしょうが、田舎の川は農業用水路と生活用水路に分かれています。
流れる水は同じように見えますが実は違うのです。
写真の手前の川は生活用水路となります。
最近転居していた方はこれを全く理解されていないようで、農業用水路にもゴミが目立っています。
最近転居していた方はこれを全く理解されていないようで、農業用水路にもゴミが目立っています。
最近、こんな田舎でも水田がどんどん少なくなって来ています。
水田を埋め立て住宅を販売する商売が幅を利かせているためです。
水田を埋め立て住宅を販売する商売が幅を利かせているためです。
何百年もかかって丹精込めて作り育てた田んぼが、ものの半日で埋め立てされてしまいます。
半月もすれば綺麗に区画整備されてバーゲンセールののぼり旗が立つわけです。
半月もすれば綺麗に区画整備されてバーゲンセールののぼり旗が立つわけです。
どこか一区でも水田を手放されると、その周りからあっという間に宅地に変って行きます。
まるでばい菌や細菌に侵されるような感じです。
まるでばい菌や細菌に侵されるような感じです。
なぜならば、水田とは社会性をもった仕組みだからです。
隣の田んぼが宅地になってしまうと水路や環境が変ってしまい水田が成り立たなくなるのです。
隣の田んぼが宅地になってしまうと水路や環境が変ってしまい水田が成り立たなくなるのです。
そうして綺麗な水田はあっという間に新興住宅地に変ってしまうのです。
その宅地にはマッチ箱のような小さな住宅が無造作に増えているのですが、その割には地域の人口は増えないのです。むしろ大幅に減っています。
もちろん日本の人口も減っていますので・・・
その宅地にはマッチ箱のような小さな住宅が無造作に増えているのですが、その割には地域の人口は増えないのです。むしろ大幅に減っています。
もちろん日本の人口も減っていますので・・・
核家族化政策は、大量生産、大量消費、大量廃棄の現在のアメリカ式ビジネスモデルの根底にある政策です。
家族がバラバラになれば、それだけ無駄な物が沢山必要になりますからね。
家族がバラバラになれば、それだけ無駄な物が沢山必要になりますからね。
核家族化のおかけで、高齢者問題や医療問題、ローン抱えて共稼ぎで託児所問題、教育問題・・・
人は小さなマッチ箱を得るために大きな犠牲を払っているわけです。
人は小さなマッチ箱を得るために大きな犠牲を払っているわけです。
こういう発想は今の原発問題にも繋がる負の価値観のベースになるものです。
何を善しとして、何を行うか、一人一人の行動にかかっています。
何を善しとして、何を行うか、一人一人の行動にかかっています。
「そうは言っても商売が・・・」 と言う前に、
今一度自分の仕事や行動について考えてもらいたい問題だと思います。
何が社会の本当の益になるのか?
今一度自分の仕事や行動について考えてもらいたい問題だと思います。
何が社会の本当の益になるのか?
今日の作業で水路は少しは綺麗になったと思います。
また今年も米作りが出来そうです。
また今年も米作りが出来そうです。