昨日も一日中ブルちゃんを撫で回していました。
何せベルトクローラーを弄るのは初めてなので全てが興味深いのです。

まずはミッションです。
駆動ミッションの上に油圧用ミッションが乗っています。
それぞれは完全に独立しています。

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各ミッションはそれぞれプーリーにて駆動しています。
つまりこの部分に何らかの動力を接続してやれば動く仕組みです。
ギア比が高いので小型の汎用エンジンを付けたり、モーターを接続してEV化なんかも出来ると思います。

フットクラッチは駆動ミッション用のプーリーベルトを押さえるかリリースするかでコントロールしています。
変速ミッションはシャフトでコントロールされていますが、左右クラッチはワイヤーです。
改造の取り回しは案外楽かもしれません。


ブルちゃんの一番の売り、ベルトクローラーはこんな感じです。
前輪駆動で各車輪にはベアリング入っているようです。
しかしショック類は一切ありませんので、乗り心地はかなりワイルドです。
ベルトには細かなひび割れがありますが、今すぐ切れてしまいそうな大きな亀裂はなさそうです。
ゴムベルトのように見えますが、各穴と車輪押さえの突起物には太い金属が埋め込まれています。
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※ベルトはキャタピラーじゃありません。キャタピラーはキャタピラー社の商標名です。


そしてこれがブルの操縦席です。
真ん中の2本のレバーが左右のクラッチになります。
左に変速レバーが2系統あり、外側が前進3速の切り替えレバーで、その隣が前進2速とニュートラル、後進の切り替えレバーです。

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赤いボタンが警告ブザー止め用、その隣がクラクション、ウィンカー、メインスイッチ、ライトスイッチとなっています。
両サイドには体を支えるためのレバーのようなものがあります。動きません。
スロットルは右端に付いています。絞り込むことでエンジン停止します。


シートの背面には配線図面が描かれていました。
複雑そうに見えますが、エンジンの警告等以外は単純なスイッチ配線のみです。
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一応、型番と農林水産省の認定表が貼られています。
小型特殊車両としてナンバー取得が可能なようです。
取るつもりもありませんが・・・この状態では無理でしょうね。(笑)
エンジンは463cc、8.5馬力のようです。

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現状はエンジンと操縦席が右側に集中しているためにかなり重量バランスは悪い状態です。
左のクローラーの接地が弱い気がします。

大きく改造するのならエンジンと操縦ユニットをごっそり外して、センターに小型エンジンを付けるのが良い感じですが、現状元気に動いてしまっているので悩む所です。
しばらくはこのまま整備して遊ぶかもしれません。

しかし、でっかいオモチャです。
1:1の戦車模型のようですね。