何でも新しいものはいいものです。
特に新しい愛人はことさらです。
「どうなっているんだろう?・・・」この素朴な知識欲こそパワーの源です。

トラクターには子供の頃から接していますが、自分のトラクターとしていじるのは初めてです。
もちろんディーゼルエンジンなんて触ったことはありませんので、まずはその辺りから勉強しています。

クボタのブルトラは70年代からの生産で、B7001はその最終型とのことです。
おそらく製造されて20~30年は経過していると思います。

車体は所々に薄っすらとサビはありますが、錆びてボロボロといった所はありません。
おそらく稼動時間は極めて短く、室内保管されていたものと思われます。
というのもジジも貰ってきたものらしいので詳細は不明です。

一般的なB7001の仕様は以下の通りです。(アバウトですが)
・ エンジン 3気筒ディーゼル D750 762cc
・ 出力 16HP (11.5 kW) 3000rpm
・ 変速機 前進6速、バック2速、PTO3速
・ 最高速度 13km/h
・ 4輪駆動 Rのみ切り替えあり
・ デフロックあり
・ ブレーキ、左右ロックあり
・ 全長 2700mm
・ 全幅 1300mm
・ 高さ 1150mm
・ 重量 475kg

では、目視と現状回復からスタートです。

タイヤはバリ山、というか新品らしいです。超ラッキー
タイヤのイメージもあって古さを感じないのかもしれません。
譲り受けた時にジジが入れ替えたようです。その後使用は1回のみ。

エンジンは意外とちっちゃいです。
3気筒の小型ディーゼルは当時としてはコンパクトでパワフルだったようでする。
しかし妙に愛着の持てるエンジンです。
経年でペンキは取れていますが全体的に綺麗です。

しかし・・・おや?
ファンが回ってませんが・・・温度感知型か?・・・まさか

一旦エンジンを止めて確認してみると、ベルトはある。
が・・・ダラダラ
ラジエターを覗くと・・・水が見えない。

ジジに聞いてみると、春に動かした時、満タンにしたとのこと。
とりあえずじょうろで水を入れると・・・どんたけ入るねん。
全くカラでした。

どうやらファンベルトが痛んでファンが回らない状態でジジは使っていたようです。
おかげでラジエターの水は沸騰して吹き出てしまっていたようです。

正直、ジジはメカ好きですが、不器用です。
工作好きでもありますが、まともな工作物を見たことがない。
ファンが回っていないことぐらい気付けよ・・・

Vベルトを交換して完治です。(2度交換しました)

その他ざっと点検しましたが、ミッション系は問題は無いようです。
ただ後ろの巻上げウインチのレバーは折れてなくなっています。シールだけありました。
まーとりあえず使いませんのでOKです。(機能機には問題なし)

前進6速にバックが2速とは面白いですねー
つまりハイ、ローの切り替えがあります。

ローの1速なんて、うちのカメのユウコより遅いです。(笑)
その分トルクは半端ではありません。

デフロックもあるのでドロの中もへっちゃらです。
左右ロックブレーキでクイックターンも出来ちゃいます。

んーオモロイ
これならロック・クローラーも作れそうですねー
作りませんが・・・

しばらくメンテは続きます。
ピカピカに磨いてやりたいと思います。

ということで、ベルトを仮交換した後に撮影したビデオです。
仮とは手持ちのVベルトが31番しかなかのでビデオではユルユルです。
その後ジジが30番を買ってきたので再交換しました。現状バッチリです。


ワイド高画質はこちらから http://www.youtube.com/watch?v=XrplsR9p5Ps

このエンジンの音に癒されます。
普通の人にはただウルサイだけでしょうが・・・

ちなみに変速は最初は4速、後がMAXの6速です。
あまり変りませんが・・・