羽ばたき凧を作っている時に、羽ばたき機と言われる色々な参考動画を見ましたが、どれも同じ様なものでどうもパッとしません。
その殆どはカムを使って翼を単純にパタパタとやっているだけです。

羽ばたきってジャンルは昔からありますが、物凄く効率が悪いのです。
本来の鳥はあの小さな体で何百キロも飛行できる程、効率よく出来ています。
つまり、どこかに根本的な違いがあるということです。

ということで、非常に参考になる動画を見つけました。
(この動画の関連動画も参考になります)



動画を見る限り、羽ばたき方が全く違いますね。
非常に複雑で微妙な動きをしています。
単純にカムでパタパタなんて全然別のものであると言うことが良く分かります。

もう一つ気になるのはグライディングしている時の翼の形です。
下がってますよね。

普通グライダーを作る時は上半角を6.5%にして・・・
なんてやってますが、あれって根本的に間違いではないかと思ってきました。

鳥の姿勢を見ていると自然に降下している時は確かに適度な上半角が付いていますが、サーマルの滑空モードでは翼は常に下がっています。
おそらくフラップ効果の様なものでしょうが、地面効果も含めてギリギリでの浮きは驚異的です。
鳥の翼と飛行機の翼は根本的に違うのが良く分かります。


少しジャンルは違いますが、メカトロニクスの世界ではもう少し鳥に近い羽ばたき方をしているようでする。
ターミネーターみたいですが・・・



鳥の翼はしなやかでいて強靭、微妙なコントロールも出来てアクロバティックなのです。
人工の固定翼では絶対にマネの出来ない高性能な翼なんだと感心します。

人間が飛行に成功しのがライト兄弟だとすると、まだ100年程です。
鳥は始祖鳥の時代からすると、1億5千万年も飛び続けているのです。
勝てるわけがないのですが、その性能の違いはカーボンやケプラーごときでは詰める事は出来ないのです。

飛行機のデザインというものを先人の作った既成概念で考えるのではなく、根本に戻って考え直したほうが良いのではと思うこの頃です。

あーあのパタパタパタをなんとか実現できないものでしょうか?