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「動くジオラマペーパートレイン」の型紙を公開しました。
というか、やっと発見しました。
(ファイルが迷子になっていました・・・)

ということで興味のある方は下記からどうぞ。
時計のモジュールがあれば、単三電池1本で半年は動き続ける鉄道模型が作れます。

「動くジオラマペーパートレイン」の型紙
https://www.dlmarket.jp/products/detail.php?product_id=289247


ペーパークラフトで作った非常に小さいジオラマトレインです。 ペーパークラフトですが、ちゃんと動くところがミソです。 写真ではわかりにくいですが、手の平に乗るサイズです。(7cm×7cm)
動力には、おなじみの100円クロックのモジュールを使っています。 1秒ごとにコツコツと動く姿がなんともかわいいトロッコ列車です。 ぱっと見た目大したことのないペーパークラフトに見えますが、実は色々仕掛けがあります。

きっかけは、年末の年賀状整理でした。今年の年賀状を送ろうと昨年頂いた年賀状を整理して、 今年送る年賀状の試し刷りに昨年の年賀状を利用して位置合わせなどをしてると、 その年賀状が無償にもったいなく感じまして、何かに利用できないかと考え出したのが始まりでした。 結論として、結局は利用できませんでしたがなかなか面白いものが出来ました。
問題:何で真中の部分は浮いているのでしょうか?
答え:トンネルと小屋に仕掛けがあります。
機能とデザインを合わせた構造体なのです。

昨年は、バーチャルのジオラマトレインをクリスマスプレゼントとして公開したのですが、今年はもう少し実感のあるものでということです。 作り方は至って簡単で、適当に形とサイズを決めて、CADで展開図を画き、テクスチャー用画像を用意して貼りつけ、プリントアウトして切り貼りするだけです。 私は列車そのものにはそれほど興味はありません。 ジオラマ自体に興味があり、そのオブジェの一部として、既定のレールの上を走ってくれる列車はオブジェ的に扱いやすく、絵になると思っている程度です。 列車オタクではありませんのであしからず。ジオラマオタクです。

ペーパーモデルを作る場合、素材の紙をどうするかが一番のポイントかと思います。 またペーパーモデルはペーパーモデルであるがゆえに趣があるのであって、やたらと凝った作りで、他のものと見間違うようなことでは、また意味がないと思います。 ペーパーモデルらしさが重要です。
これを作っていて思ったのは、いくらお金をつぎ込んで精巧に作っても、結局は模型。 つまりは感情移入を助けるための道具(手段)でしかないということです。 眼球から脳に伝わる刺激と、手の触感の刺激、耳から入る走るノイズの刺激などを総合的に脳ミソでこねくり回して、 後は想像力の世界で「感じる」ことが最終目的なのですから。 つまりは、写真や絵、小説などの文書を読むのと何も変わらないということです。 モノ作りとは、そのモノを作ることではなく、いかに感動を伝えるかではないかと思うこの頃です。 しかもそれは、最終的にはエンドユーザの想像力にかかっていますから、儚いものです。

これも100円ショップでよく売っているケースに入れてみました。8cm角のケースにピッタリです。(少しあまる) これで埃を被らずに動きつづけることが出来ます。 こうして見るとなんか完成度が上がったように見えます。 まるで絵を額縁に入れるようなもので、下手な絵でも、適当な理屈(能書き)と、 高価な額縁に入れると、なんとなくそれらしく見えるのと同じ効果かもしれません。
ひょっとして、これは売れるかも!
しかしおかげで工作費用が2倍の200円に上がってしまった!
残念!

このペーパークラフトの「からくり」のミソです。 時計のモジュールの秒針にムーブメントのアームを取り付けています。 手前の小さな列車には2本の紙の棒が刺さっていますが、この棒の間にアームがはまることになります。 実はこの列車の形にも意味があります。 いくつかの写真を見比べていただけるとわかるかと思いますが、動力車と貨物車3台分で丁度4分の1円分のサイズとなります。 各列車はその4分の1円の台座ペーパーに接着されていまして、台座ごと動くことになります。 この4分の1円がミソです。それと2本の棒が土台の溝にはまることでスムーズに円運動します。 ここらへん色々と試されるとその理由がわかってくるかと思います。