蓮華号へ搭載時に焼けたTowerPro SG-50を分解観察してみました。

はじめにお断りですが、全てのSG-50が悪いと言うわけではありません。
ほとんどの場合まず問題なく使えるサーボだと思います。
現に昨日テストした機体には残りのSG-50を搭載して、現状何の問題もありません。
おそらく極まれに不良品もある可能性があるということです。
では分解です。

サーボのシールを外すと下蓋は難なく外れます。シールで固定してるだけのようです。
ただ気になるのは、私のサーボは開封時に4個とも油だらけでした。ズルズル
表面の油は綺麗にふき取りましたが、シールはいつまで持つか・・・
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上蓋は、かなりきっちりと入っていますので四隅をカッターで少しづつ抉ていくと開けることが出来ます。
ギヤにはたっぷりオイルが塗られていますが、おそらくこのオイルが漏れて袋全体に回ったものだと思います。
分解したサーボを虫眼鏡で覗き込むと・・・基盤は両面になっています。
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灰色がマイナス、赤がプラス、黄色は信号線です。
よく観察しましたが、かろうじて接触は無いようです。
(線が傷ついているのは私がカッターで触ったためです)
よって直接的なショートではなさそうです。 若干イモハンダが気になりますが・・・
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隣が信号を処理するプロセッサーだと思われます。
ハンダや形状に異常は見られません。

裏面には駆動用のトランジスタと思われるものが4個あります。
よく見るとその内の2個が膨れています。
更に一つは黒くなっていることから、これがショート破裂したと思われます。
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駆動系はモータは異常なし、可変抵抗器は0~2.5kΩの値で動作しています。
これが正常値なのかは不明ですが動作はしているようです。

結局のところチープな私の頭では分かりませんが、何らかの原因で駆動系のトランジスタが焼け切れたのが暴走の原因だと思われます。モーターが暴走して過熱、やがてモーターの熱で周りの廃線を溶かして最終的には本格的なショートに至ると思われます。
実際モーターの周りの線の一部は熔けていました。

よってこの壊れたトランジスタを正常なものと交換すると動作するかもしれません。
が、こんな米粒の半分もないトランジスタなんて持ってませんし、交換なんて私には出来ません。
ということで完全に没です。

ただ、モーターやギヤは他の交換部品に使えそうです。
補修用ギヤセットを買ったと思えば多少気も晴れます。

ニトさんからの情報で、このSG-50の後継としてRoHS対応の「SG51R」が出ているようです。
基本性能は同じでRoHS対応ということで環境には多少良いかもしれません。

今度はハズレを引かないようにとお祈りをして分解作業を終了しました。
あらためて、合掌・・・チ~ン!