ざっと所見検査を終えてから早速メカテストです。
何せ10数年モノのメカ、動くでしょうか?
受信機にグライダー用バッテリーを繋いで見たところ・・・動きました。
んーー素晴らしい、SANWAバンザーイ
メカの動作確認が取れたところで最大の問題児のエンジンに着手。
エンジンの型式は「kyosho GS11X」だそうです。
・まずはフレームからエンジンの取り外し
・軽ーく清掃
・キャブを外す(詰まりを清掃)
・ヘッドを外してみる(微動だりせず) あれ?
・リコイルの取り外し(微動だりせず) おや?
・バックプレートの取り外し(微動だりせず) まじかよー
・クラッチの分解
・フライホイールの取り外し(微動だりせず) なになに
・クランクシャフトを無理やり抜く(バラバラ完了)
何とか分解は出来ましたが、原因はコールタールのように固まったオイル・・・
激しくタール化してました。(タールは強力に接着します)
更に・・・リコイルのワンウェイベアリングが固着・・・どうにも、こうにも
せーのーでタール取りに灯油のお風呂に全部を漬け込みました。
これが、間違いでした。
灯油風呂のおかげでしつこいタールは拭き取れましたが、
全体の清掃が済んで再度組み立ててみると、シャフトが入らない・・・・あれ?
さらに無理やり押し込むと、前方からポロリと何かが落下・・・おや?
見るとオレンジ色のパッキンのような? 何これ、聞いてないよ。
何とこのエンジン、前のシャフト受けにシリコンのパッキンが入っていました。
その前にワッシャーが固着していたので気づかなかった・・・
問題はそのシリコンパッキンがデカイ・・・いやデカくなったみたい。
どうやらシリコンパッキンが灯油を吸ってしまって膨張しています。
おかげでシャフトが入らなくなったようです。
同様に風呂に入っていたシリコンパイプも、まるで茹で上がったマカロニのようにプニュプニュ、ぶっとい。
シリコンって灯油で太るのね。
燃料パイプはどうにでもなりますが、パッキンは・・・無視で行きます。(あっさり)
ということで、前方パッキン無しエンジンの出来上がりです。
多少は燃料漏れはあるかもしれません。(多少ですめば良いのですが)
元々ペアリングも無いメタルエンジン、どうにかなるでしょう。
リコイルの清掃もして、軽く引けるようになりました。
圧縮はありそうなので、燃料をぶち込めば回るはずです。
あ~たぶん。