先日、ある銀行でネットバンキングの申し込みを行ったら「ハンコが違う」と突き返されました。今時の銀行ではお金の出し入れするのはほとんどATMですし、通帳への押印も無くなっているので銀行印なんて全く意識していませんでした。

調べてみたらハンコを使っている国は世界でただ一つ日本だけのようです。なぜ日本だけ「ハンコ文化」という奇妙な習慣が残ったのか?
そこが不思議の国、日本です。w


 

既に日常的にはカード決済やスマホ決済、デジタル認証が当たり前の時代になっているのに、未だに前世代的なハンコは無くなっていません。そもそものハンコ文化発祥の中国でも、韓国、台湾でも既にハンコは個人認証として使われていません。なぜ日本だけ取り残されてしまったのでしょうか?

日本には「既にあるものを無くすことできない」という既得権文化が根強くあるようです。おかげで革新的な技術進歩が起こらないという残念な民族になっています。

じゃーいったい誰のためのハンコなのか?となると、もちろんハンコ屋が頑張っているのは言うまでもありません。ハンコ文化が無くなれば死活問題ですからね。さらにハンコを売る商売をしてる方や周辺備品に消耗品等々その裾野は広いようです。開運印鑑なんて怪しい商売もありますからね。w

ハンコを利用する側にも様々な手続仕事やビジネスがあるので、ハンコで生活している方は意外と沢山いるようです。


ハンコは木や象牙、石、プラスチックなどの素材に適当に彫刻しただけなので、今の時代なら簡単に偽造が出来ます。江戸時代ならいざ知らず、ハンコで個人認証するというのは今では単なる名目的な儀礼であって、実質的なセキュリティ対策には全くなっていないように思います。

さらに、この可笑しな文化を現代にマッチさせるため、ハンコをデジタル認証するなんて意味がサッパリわからん仕組みまで生まれています。ハンコをデジタルスキャンして印影を鑑定するシステムやそのデータをセンターに集めてどこからでも参照できる巨大なネットシステムまで作られています。

お役所への実印の印鑑登録システムや証明書の発行するシステム等々、考えてみればハンコを無くせば全く必要のない無駄な仕事だらけです。

世界で唯一、未だにハンコを信じている不思議な日本、今の世界からのポツン感を象徴しているかのようにも思えます。そろそろ前進しませんか?

そもそも何故インターネットバンキングを申し込もうとしたのか?ということですが、根本はアホノミクスおかげで地方経済が疲弊するなか、見かけの株価つり上げのためのゼロ金利政策で日本の地銀は崩壊寸前になってしまったからです。

その地銀では、生き残りのために自銀行の同じ支店内の振替でも手数料を徴収するようになりました。

まず利用者がわざわざATMから一旦自分の口座に現金を入金した後、同支店の他の口座にATMで振替しても手数料を取るようになったのです。その手数料を回避する唯一の手段がインターネットバンキングを利用する方法でした。

もうここまで来ると銀行が存在する意味が無くなってきているように思います。政府も現金主義からネットを利用した仮想通貨に切り替えたいようですから、これからますます地銀は合併でもしなければ生き残るのは難しいでしょう。

まっ、その前にハンコを無くしましょうというお話です。
これほど無駄で滑稽な悪習慣はないでしょう!

そのためのステップとして・・・
「スマートハンコ」を作ったら大儲けできるかもしれませんね。
クラウドファンディングでもするかな?
出資者求む!w
 

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