※今回の情報は2019年2月時点の情報です
※この記事はあくまでも保険制度上の話です。CGMやSAPに関しては私も出してもらってるわけではないので(ポンプもまだだし)、机上の空論です。各病院の経営方針やお医者さんの判断で、扱う機器も異なりますし、運用実際ではだせるセンサーやSMBGのチップの個数も異なると思います。
細かい点についてはご自分の通院先に確認してくださいね
さて、
ポンプだけはなんなので、話題の新しいCGMを出してもらった場合も考えてみました
新CGMは注射とも併用可能
CGMやSAPは校正が必要(ガーディアンとG4は1日2回SMBGが必要と保険適用のPDFに記載あり)、実際には血糖自己測定器加算月60回以上から上しか選べなさそう。
前述PDFによるとポンプを使用してCGMをポンプと連動させない場合(現状では連動できないようだけど・・?将来を見越してる?)はSAP加算ではなくプログラム付きシリンジポンプ加算を算定。
※SAP加算はプログラム付きシリンジポンプ加算+トランスミッタ加算とみるとコメントいただきました。
1-1.ペン注射(MDI)+自己測定120回(リブレセンサー2個仮定)
C101在宅自己注射指導管理料750点+C150血糖自己測定器加算月120回以上1490点=2240点(3割負担で6720円)
1-2.ペン注射(MDI)+自己測定60回+CGMセンサー5つ
C101在宅自己注射指導管理料750点+C150血糖自己測定器加算月60回以上830点+C152-2持続血糖測定器加算5個以上3300点=4880点(3割負担で14620円)
1-3.ペン注射(MDI)+自己測定120回+CGMセンサー5つ
C101在宅自己注射指導管理料750点+C150血糖自己測定器加算月120回以上1490点+C152-2持続血糖測定器加算5個以上3300点=5540点(3割負担で16620円)
2-1.インスリンポンプ(CSII)+自己測定120回(リブレセンサー2個仮定)
C101在宅自己注射指導管理料1230点+C152間歇注入シリンジポンプ加算(プログラム付き)2500点+C150血糖自己測定器加算月120回以上1490点=5220点(3割負担で15660円)
2-2.インスリンポンプ(CSII)+自己測定60回+CGMセンサー5つ
C101在宅自己注射指導管理料1230点+C152間歇注入シリンジポンプ加算(プログラム付き)2500点+C150血糖自己測定器加算月60回以上830点+C152-2持続血糖測定器加算5個以上3300点=7860点(3割負担で23580円)
2-2.インスリンポンプ(CSII)+自己測定120回+CGMセンサー5つ
C101在宅自己注射指導管理料1230点+C152間歇注入シリンジポンプ加算(プログラム付き)2500点+C150血糖自己測定器加算月120回以上1490点+C152-2持続血糖測定器加算5個以上3300点=8520点(3割負担で25560円)
3-1.インスリンポンプ(SAP:センサー5つ)+自己測定120回
C101在宅自己注射指導管理料1230点+C152-2持続血糖測定器加算5個以上3300点+C152-2持続血糖測定器加算注2 3230点+C150血糖自己測定器加算月120回以上1490点=9250点(3割負担で27750円)
3割負担は目安のため保険点数×3で計算。
実際にはほかに再診料(診察代)+検査(採血・検尿・その他)+インスリン代金+α(ペン注射の人は注射針加算とか)がかかります。
長々と書きましたが
ペン注射(約10000円)と比較した場合
ポンプ利用で+10000円くらい
ペン+CGMも+10000円くらい
ポンプ+CGMかSAPで+20000円くらい
ポンプとCGM、SAPは差額が2000円くらい
ですね。
ペン+CGMが意外とかかるなあ
リブレもH30年の4月改正であがるという噂だったけど延期になったんでしたねえ。
SAPからポンプ+CGMに移行を考えた場合の持続血糖測定器加算の事情は複雑(というか病院次第?)なようです。こちら
医療の発展は楽しみな半面、お財布は自分の財布もだし、病院の経営事情も絡んで、心配になるのよねえ
参考HP
今日の臨床サポート:C150/C153/C152/C152-2
しみず内科クリニック:インスリンポンプ療法費用
TYPE1:1型糖尿病ってこんなに金がかかるぞ(H28年データ)
診療報酬の一部改正に伴う実施上の留意事項PDF
医療機器の保険適用について(平成30年12月収載予定)PDF
以上医療費についてでした