卸仕入れができる「トレード・ショー(見本市・展示会)」の基本知識4項目 | アメリカ発信 - 主婦が教える eBay、Amazon、Etsy 販売のコツ

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先週、ラスベガスで開催された大きなトレードショー(見本市・展示会)に行ってきました。

興味がある方がどれだけいらっしゃるか分からないですが、トレード・ショーについて誰かの参考になればというのと、自分の覚え書きとレポートも兼ねて、書いてみたいと思います。

今回は「4項目」を書きましたが、長いですので、時間のない人は、赤字と青字で書いてある要点だけ読み飛ばしてくださっても大丈夫かと、、


私が今回、ど素人状態で(笑)参加した「ASD」というトレードショーから学んだ内容です。他のトレードショーでは若干事情が違うこともあるかもしれません。ASD は、私たちのような個人ネット販売人にも相応しい卸市場だという印象です。


1)トレードショー(見本市)とは?
「卸し仕入れ先を見つけられる」イベント。最近の流行で言えば「自社ブランド商品の作成に協力してくれる」生産業者を見つけられる場でもある。


私が今回参加した ASD という4日間に渡るトレード・ショーは、米国内のトレードショーでも割と大きめのものだと聞いています。ASD の特徴は「いろんな分野の商品がある」ことです。
トレード・ショーと言うと、一般的には「衣類のみ」「食品のみ」「車関係のみ」など、テーマが決まっていることが多いようです。


(参照用語)
卸売り業者 = Distributor, Supplier, Vendor, Wholeseller
生産業者 = Manufacturer (Supplier, Vendor)
↑ すみません、それぞれの細かい違いを実は私はよく分かっていないので「参照」程度に参考ください(笑)。



2)参加費は?
バイヤー(仕入れ側)は、トレード・ショーの参加自体は無料です。

イベントにブースを出しているセラー(問屋・卸売業者、工場・生産業者)などが、出展代として、たっぷりとイベント代を払ってくれています。たしか、数千ものブースが出ていました。


3)小売業者向けの多くのセミナーが開催されている
私が今回参加した ASD では、4日間のイベント中、多くのブースの傍ら、複数の場所で常にいろんなセミナーが行われていました。

セミナーは全て、私たち小売業者向けのもので、ネット販売向けのものが多かったと思います。


セミナーの時間は15分と短いものから2時間くらいまでと様々。70以上のセミナーがあったと思います。

ブース回りをして足が疲れてきた合間、休憩がてらにセミナーを聞けたりと、結構充実していたと思います。たった15分のセミナーでも良い情報が得られたものもあって良かったです。

基本的に、全てのセミナーは無料で、予約も不要の「立ち寄り」形式ばかりです。


セミナーのスケジュールは、あらかじめウェブサイトやパンフレットに載っているので、興味のある項目のセミナーはあらかじめマークして、それに合わせてブース周りをするのも良いかと思います。

セミナーの内容は、初心者向けのものも非常に多かったように思います。


4)商品はその場で買えるの?
商品の売買はその場では行いません。

トレードショーは日本語で「展示会」と呼ばれるだけあって、卸売業者や生産業者は、ブースに商品を「販売」ではなく「展示」します。

私たちバイヤーは、展示されている商品を参考に、直接ブースで卸業者に「注文」をするか、将来のために購入法を聞いたり、名刺交換をしたりします。

イベント主催側も、会場が空っぽになってしまっては困るので「最終日の閉展1時間前までは、展示商品を販売しないように」と規定していました。

ただブース出展側も、展示するまでの作業も大変なら、展示物を片付ける作業も大変なので、イベントの終盤には「全ての商品を誰かに持って帰ってほしい」と思っている問屋も多いのでしょう。「最終日の閉展1時間前までは販売禁止」だったのに関わらず、最終日の早くから片付けモードのブースも多かった。。

最終日に「サンプル(展示物)セール」というのを行い、商品を一つ一つ販売処分しているブースもいましたが、どうやら「ブース内の全商品をまとめて買い取る」というのがトレンドだということを学びました。賢いバイヤーが、おそらく初日や2日目までに「イベント終了後に全商品を持ち帰ってあげるわ」という交渉をするのでしょう。


しかし「ブース全商品販売済み」と、こんな風に印刷で張り出されていたブースが多かったのも見ると、イベント前から買い取りを約束しているリピーターも割と多いのかなと思います。


こういうのを見ると、たかが小さな個人セラーである私は若干「気後れ」とか「無力」に感じてしまいますね。。いや、ビジネスの規模でなくて「ハングリー精神」の問題な気もしますが。

最終日は展示品を買う客でごった返しているのかと思いきや、逆に慣れたバイヤーは早くから「ブース購入契約」を終えているので、最終日が逆にガラガラという雰囲気でもありました。展示側も最終日はかなり疲れが見えましたし(笑)、、もちろん、細々と一品ずつ商品を買いあさってる人たちも多くいました。ちなみに「衣類」系のブースは、展示物の販売は一切してなかった印象ですし、出展者によっては「販売一切なし」のところもありました。

なんでも経験してみたい私は「ブースごと買い取り」もやってみたい気になってますが、イベント後の梱包なども大変だろうし、さすがにちょっと尻込みしますね。。いずれ子供たちが一緒に来れることがあれば、若い気力を借りて実現できるかも?? とにかく、いくら「お得な買い物」と言えど「ハングリー精神」の必要な作業です。(私には、このイベントに足を運ぶだけで充分なハングリー度だったと思うけど)

あとは、イベント内には初日から「その場で販売」目的のカテゴリーもありました。「Cash + Carry」と名付けられ、主にアクセサリーと手作り系。中国産のブースは安くて賑わってましたね。




5)卸し仕入れの最低購入数はどれくらい?
6)トレードショーでの、アマゾン eBay Etsy セラーの立場
7)自社ブランド製品開発への取り組みとは
8)トレードショーに参加するための準備は?初心者が行っても大丈夫?
9)日本からの参加は?


以上のことにも触れたいので、もう1記事トレードショーについて書きたいと思います。興味のない方、変な記事でごめんなさいです。


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あとがき
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ASD トレードショーは、毎年ラスベガスで年に2回行われています。ラスベガスって、夏に絶対に行きたくない場所なんですが(気温が毎日40度以上)、今回は、子供たちが2人とも遠方への合宿で留守中で「子なし」だったのが一番の後押しになって行ってきました。

今年は、eBay主催のセラー向けのイベントが、同じラスベガスにて ASD のつい数日前まで行われていたんです。もう気持ちとしては絶対にそっちに参加したくて、どんだけ残念に思ったか。。楽しさで言ったら絶対にeBayイベントの方だったと思うので。。eBayイベントと ASD の両方に参加してたセラーも多かったようです。私もギリギリまで両方参加を企んでましたが、ASD 参加のための準備がけっこうギリギリで大変だったので、eBayのは諦めて正解でした。

トレードショーの初日は、初めてにしては上手く運べたと思うけど、ちょっと緊張と不安もありイライラして自信をなくした数時間もあって、そのときは、我ながら案の定「eBayイベントの方に行けば良かった」と強く思いましたね。いや初日は、それを大声で言わないと気が済まないほどのストレスにまで達しました(笑)「分かってたけど言わせて!!」みたいな(笑)

eBayイベントの方は、現地で参加せずとも、オンラインでスピーチや講習が見れるようになってたので、自宅で作業をしながらイベントの様子を見てました。eBayの社員の多くは、自らも個人でeBayセラーをされています。副社長のハル・ロートン氏は今回のスピーチで「僕も数ヶ月前にトップ・レイテッド・セラーになった」と嬉しそうに言っていました。なんだか親しみが湧きませんか?