今日は園芸品種について書きます。

※前回までのまとめは以下

・変種(var.)

・品種(f.)

今回のcv.は栽培品種を指します。

「ｃv.」だけを聞くとチランジアにはあまり縁がないような……

という感じがしたので、

「栽培品種」という言葉についてから学んでいきまっす(^O^)／

【栽培品種・園芸品種とは？】

・原種からの選抜や交配などをして作った植物

・形態や特性などがほかの種と異なることがはっきりと識別でき、

　形態や特性などを長年にわたって維持できる植物群のうち、

　人為的に選抜されたもの、

　あるいは人為的に交配、選抜されたもののこと。

・ストリクタなら、ストリクタ・シルバーが有名。

・イオナンタならピーチやフェーゴなどなど。
・交配種ならコットンキャンディとか。

・日本では農林水産省に「許可ください」っていって

オッケーもらえれば学名として名付け親になれます。

【品種登録について】

以下、軽くメモ。

・まだ名前(学名)のついていない植物に学名をつけること

・新品種を発見したり生産した時(交配種作ること)に農林水産省に申請するもの

　※有料　

・オッケー出されれば学名として通じる名前を

　その植物につけることができます。

・登録した名前を学名として記録に残せます。

・植物の新品種を育成した人に

　一定の期間その新品種を独占的に利用できる権利（育成者権）が与えられます。

▲ストリクタ・シルバーは、

　カクタス長田さんの長田研氏がストリクタの異種株を発見し育て続け、

　農林水産省から２００７年２月２０日に許諾を得ました。

・ストリクタが「いちごちゃん」と呼ばれているあれは、

　花を売る業者が独自に命名して売り出している「商品名」ってやつで

　学名ではありません。

・日本でチランジアが品種登録されているものは、他に

　チランジア・スカイリーフ(T. flabellata×T. xerographica)があります。

　これは２００８年の話。

・Tillandsia 'Mora'　　(←詳しいことはわからない)は出願中。

●学名表記；園芸品種・栽培品種（cv． cultivar)

【符号cv.（複数形はcvs.)を使う場合】

・表記順：属名＋種小名＋「cv.」＋「園芸品種名」（cv: cultivarの略）

「cv」のあとの「．(ピリオド)」は、

cultivarを略してますよーって意味。

・カルティ(ー)バ(ヴァ)(ー)　読み方いろいろ。

ストリクタ・シルバーを例にとってみましょう(^O^)／

私たちがよく見る表記は

「Tillandsia stricta 'Silver'」

ですが、cｖ.を入れた表記であれば、

「Tillandsia stricta cv. Silver」

と書いてもおｋってことです。

・属名(Ｔｉｌｌａｎｄｓｉａ)と種小名(stricta)は斜体という決まり

・そのあとのものは普通という決まり。

・Ｓｉｌｖｅｒの頭文字は大文字。

【一重の引用符で括る場合】

●表記：属名＋種小名＋「'園芸品種名'」

・園芸品種名を「''」でくくります。

・大文字始まり。

・園芸、栽培品種はラテン語表記ではなく、

どこの言語を使ってもおｋ。

　※属名や種名はラテン語です。

　※チランジアの場合は英語が多いです。

ここで再びストリクタ・シルバーを例にとります。

Tillandsia stricta 'Silver'

となります。

・''での括り

・Silverは大文字始まり

・Silverは銀を意味する英語。

【園芸品種名は書かないが園芸品種であることを表記する場合】

属名＋種小名＋「cv.」

例えばストリクタ・シルバーの表記が

Tillandsia stricta cv.

となるわけです。

ストリクタ・シルバーと明記はしていませんが、

園芸品種ということです。

そんなこんなで以上～＾＾

次は亜種の話です(^O^)／

【学名】ｃｖ.(園芸品種・栽培品種)って？