今日はマヤ暦では、『風 10』(コーン周期)
『風 9』の年になってから、20のサインが一巡しましたね。
さて、今年が『風 9』の年というのは、マヤ太陽暦(ハアブ暦)の1年を指します。
マヤ太陽暦の1年なんだけど、年の守護者はマヤ神聖暦(ツォルキン暦)のサインで表されています。
ちょっとややこしいですよね(笑)
そうなるのは、マヤ人がハアブ暦とツォルキン暦を合わせて使っていたからで
マヤ太陽暦の元旦に巡っているツォルキン暦のサインが、年の守護者になるわけです。
そして、マヤ太陽暦の元旦というのが、『0(ゼロ)ポップ』のこと。
ハアブ暦の元旦に巡るツォルキン暦のサインがその年の守護者になる とも言えるし
ツォルキン暦の年の守護者のサインが巡ってくる日がハアブ暦の元旦 とも言えます。
あれ?ますますややこしくなっちゃったかな?(笑)
マヤ太陽暦(ハアブ暦)というのは20日がひと月で、それが18カ月と
最後に名前のない5日間があって、それで1年(365日)というサイクルです。
『0(ゼロ)ポップ』というのは、ハアブ暦の最初の月が『ポップ月』で
その最初の日(月は1日ではなく0日から始まります)という意味なのです。
マヤの新年=ゼロポップなので
今年の0ポップは、『風 9』のサインの日の2月19日ということになります。
…と…少し整理できたかな?
でも、またいきなり混乱させちゃう(笑)
というのは、
「え?ちょっと待って今日が『0ポップ』じゃないの」
…って思われた方もいらっしゃるかもしれないけど
マヤカレンダーサイトでも
今日(3月31日)が『0ポップ』となっていたりするんです。
これ…どーゆーこと
実は、私もず~~~っとこの部分が引っかかってたのです。
「なぜ、年の守護者の交代の日と0ポップがずれているんだろう」って。
話はちょっと逸れますが、この本、持っている方も多いと思います。
これは、立教大学の名誉教授でいらっしゃる実松克義先生が
何年も、何度もグアテマラでフィールドワークを重ねられ
実際に現地のシャーマンから話を聴いたり、現地の伝統を調査されたりして書かれた本です。
他にも、マヤの思想文化についての本を執筆されていらっしゃる実松先生と
とても不思議な流れで、私、ご縁をいただけたのです
でね…
図々しくも私、これ(『0ポップ』のズレ)について質問させていただいたんです。
実松先生は、こんな素人のような質問にも、ものすごく丁寧に対応してくださいました
実松先生のお答えは、やはり、マヤの新年は『0ポップ』であるということでした。
(つまり、今年であれば『風 9』の日が『0ポップ』であるということ)
現地、グアテマラでもそうだったというお話で
それが何故、のカレンダーサイトの表示になってしまうのか ということも
解説してくださいました。
その解説の詳細は、長くなってしまうので割愛させていただきますが
ここでもキーになるのが「あいまいな暦」という概念。
もうね、何千年にも及ぶマヤの暦の歴史や
暦の複雑な組み合わせの上で、このような混乱が起こっているのですね。
正しいとか正しくないとかジャッジする意味ではなくて
実際のマヤでの伝統的解釈が知れたということが嬉しかったし、スッキリしたって感じ。私は(笑)
だから、『0ポップ』はいつなのか?といえば…
カレンダーサイトの計算は、今日が『0ポップ』になっているけど
現地グアテマラの伝統では、『風 9』が巡る2月19日が『0ポップ』
私は、グアテマラの伝統の解釈が腑に落ちました
ややこしいでしょ~~~(笑)
でも、このややこしさがたまらんのよwww