” 何のためにここにいるんだい?? ”
ネパール人は 僕に 尋ねた。
そんな難しい質問 考えたことも無かった。。
だから、 素直に答えた。
” わからない。。 その質問は 僕には 難しすぎるよ。 ”
ネパール人は 少し 考えてから 言った。
” ご飯を食べてないから わからないんだよ。 ついてきな。 ”
あれほど カッコいい ” follow me ” を聞いたことは無い 。
その言葉には 多くの意味が含まれている気がした。。
彼についていくことに決め、 歩き出してから 一時間。。
山を登り続けている。 そして 彼は相変わらず しゃべり 続けている。
家族のこと。 友達のこと。 奥さんのこと。 自分のこと。
どれも面白くて、 なんだか現実味が無かった。。
僕は 冗談混じりに 笑いながら 言った 。
” でも それは全部 過去の話なんだろ?? ”
彼の動きが止まった。
そして 今まで以上に 大声で 笑った。
” なんだ。 知ってたのか。 村の奴らから聞いたのかい??
そう。 もう家族はいないんだ。 5年前からいないんだ。 ”
僕は 笑えなかった。
冗談を言った 自分が 許せなかったし、 何よりも彼を傷つけてしまった。。
俺は どこに行っても ダメだな。。
そう思っていると 彼は口を開いた 。
” おまえはいい奴だな。 だれも触れないところを笑いにする。
友達思いだろ? そうだろ?? ”
なぜか。 なぜかわからないが。 涙が出た。
さっき時間が止まったせいだろうか?
ものすごい速さで 時間がさかのぼり、 思い出がよみがえった。。
暑い 暑い 日のことを思い返していた。

