『入試現代文へのアクセス』 例題C 山口昌男 『文化人類学の視角』
問1 a 貯蔵 ○ b 雑多 ○ c 緊張 ○ d 動機 ○ e 遂 ○
問2 ロ ○
問3 交換のときに渡すものがなく、社会生活と感情生活の面で、
やり場のない緊張状態を強いられること。(46字) 10/15
問4 ハ ○
問5 ニ ○ 45/50
山口昌男 『文化人類学の視角』
Ⅰ 各段落内部の形式
1
2 馬鹿々々しい=痴れ者の戯れ=荒唐無稽
自分が言いたいと思っていることを代弁
=新しく立ち現れる現実を説明
3
4
5
6 犯罪人とか、通り魔とか暴走族といった枠の中に入っていく人の多く
=“野ブタ”
=ストレスに対する解放装置
平常の人間で生涯を送れたかもしれない
文化の中の許容範囲に入っている
7 純粋な経済的機能
劇場=パフォーマンス
8
9
10 ストレス
/ \
個人 ― 社会
Ⅱ 立体的構成
1 2 → 3 4 5 6 → 7 8 → 9 10
1 2 人類学の効用
3 4 5 6 ストレスの解放装置を許容する分化
7 8 ストレスがたまる理由
9 10 個人のストレス発散と社会のストレス発散
Ⅲ テーマと結論
(1) テーマ
文化人類学を使って、先進国での新しい社会現象をどう説明するか
(2) 結論
何らかの理由でストレスがたまり、それを発散させようとして、
犯罪行為、迷惑行為などが起こっているのかもしれない。
Ⅳ 読解
グルンバ族の場合は、交換のときに渡すものがないことよって、
アモック現象の場合は、借金が返せないことによって、
個人にストレスがたまるが、現代社会ではどのようなことが
ストレスになるのか? 何らかの理由でストレスがたまる仕組みが
社会にはあって、ストレスを発散させる仕組みが必要になっている
ということは理解できるが、社会はストレスを必然的に内包するのか?
犯罪行為、迷惑行為が起こる理由を一応説明できているような
気がするが、ストレスの理由は社会によって違うし、単一であることは
少ない感じがするので、説得力に欠ける。□→ストレス→犯罪
という図式が成立するとして、□の部分が不明。社会がなぜ内側に
危機を抱えており、それを乗り越えていかなければならないのか?
文化人類学の限界だと思う。社会学の範囲だろう。
