暗い話題の続きになります。


金曜日の夕方に元部下の訃報を受け、そのまま沈んだ気持ちのまま帰宅。
数年前に彼が私と同市内に戸建ての住宅を購入した噂は聞いてので他の元部下に現住所を問合せしてありました。

風呂に入っていた21時過ぎ、住所を知らせるメールが入りました。やはり近く。歩いて行ける距離。
取り敢えず行ってみるか、と黒いポロシャツだけを着て歩きだす。22時前。

5分ちょっとで到着。
雨戸のシャッターは全て降りていて真っ暗。やっぱりいないか。まだ警察で検死中かもな、と思いながら玄関の方にも回ってみると灯りがついている。
インターホンを押す。
「はい」
「とらきちです」
「あぁ、今、開けます」

彼らは職場結婚。私も彼らと一緒に仕事をした事があります。

「大丈夫?一人で?」
「いえ、母が来てくれました」
彼女の実家も車で5分位の場所だった。

それは良かった。
私も通夜に一人で付き添いをした事が2回ほどありますが、自分の直接の親族でも凄く疲れるものです。線香の管理やドライアイスの管理など。

若くして未亡人になってしまった昔の後輩とその母親から亡くなる前の様子を聞かされました。
彼女からは、最期の会話は亡くなる30分前。おそらく夜が明けはじめる頃。今日も遅くなったから会社にとまる、ごめんね、だったと。小学校2年生の娘は親戚に預けており、まだ父親の死をしらせていない。どうしよう、と困っていました。
お母様からは、今週は子供の寝顔も見ていないのではないか。朝は5時起き、夜は日付けか変わってから帰宅が続いていたから、との話も。今日、事業所責任者も駆けつけてくれたのでなぜこんな事になってしまったのかを聞いてみたが、言い訳気味の話ししか帰ってこないと。早く転職させておけば良かったと後悔していました。



実際、営業をしていればよくある事。私も似たような経験は何度もあります。もっと厳しい状況も乗り越えている。殆どの世の企業マンは同じでしょう。
しかしこれは前向きなモチベーションやファイティングスピリットと健康な体があればこそ。
自分のミスで得意先と社内の両方から攻め続けられ逃げ場がなくなっていれば話しは別になる人もいる。耐えきれない。その結果はどうなるのか。良い結果が出る訳がない。



前回も書きましたが彼は器用に要領よく仕事をこなせるタイプの営業マンではなかった。
それは上司である人間から見ればすぐ判ります。
これが判らないなら上司である資格は無いと思います。若しくはフォロー出来ないなら彼を雇用側から使用する事は間違え。
適材適所。言うとやるとでは違う。かなり難しい事ですが…。

しかし結果はこれ。悲劇です。取り返しはつかない。

木曜日1日中行方不明だった彼。
一日中、営業車で街を彷徨い夜になり明け方に電話で妻と話しをした後、遺言をスマホに打ち込み送信せずに自分で命を絶った。妻と娘を忘れた事はないと思います。彼の気持ちを想うととても切ない。


今回、テーマを敢えて仕事にしました。
私も企業人として生きています。一応プロです。私個人の考え方ですが労働基準監督署へどうだこうだなんて考えてはいません。しかし彼の死は無駄にしません。


葬儀は週が明けてからです。
しっかりとお別れをして送り出したいと思います。