乾いた記憶の断片



※ この投稿は、私が実際に経験した経営の失敗、精神疾患、そして再起への記録です。すべて実話に基づいています。


※ この章は、第一章の直後、どん底の中でもがいた日々の記録です。


時系列が崩壊した、この読みにくい読み物を「ストーリー」と呼ぶなんて、ちょっと図々しいかもしれないけれど、第一章の続きとして、読んでもらえたら嬉しいです。


🐣コケッ🐓…



▷ 通販事業の崩壊と、取り返しのつかない代償


そう…。


通信販売事業で、大きな失敗をしました。

そして、何より大切なお客様を裏切ってしまったのです。



この時点で、僕はもう経営者失格でした。


「まだ本業があるから大丈夫だろう」――


そんな甘えと傲慢さが、


すり傷を打撲に、

打撲を骨折に、


やがては取り返しのつかない事態へと変わっていきました。



今ならわかります。

でも、当時の僕には何も見えていなかった。


焦点は合わず、ピントはボケボケ。

見えていたはずの景色も、すっかり見当違いでした。


こんな状態で続けてはいけなかった。

本当なら、もっと早く撤退すべきだった。



…でも僕は、半年近くもダラダラと粘ってしまった。


潔さなんてどこにもなくて、ただ情けないばかりの日々。


結果、借金はさらに膨らみ、

自分で自分の首を締める毎日でした。



そして、家族、両親、友人たち――

大切な人たちを巻き込んで、取り返しのつかない迷惑をかけてしまいました。



半年後、事業は閉鎖。


残ったのは、約2000万円の借金と、本業一本だけでした。



🪺    🕊️〜


本業にかけた希望、そして壊れていく心と身体


「本業さえあれば、きっと大丈夫」

そんな希望を胸に抱いていました。


でも現実は、本業すらすでに赤字で、

何をどうすれば借金を返せるのか…まったく見えなかった。


そんな中でも、根拠のない自信だけが頭の中をぐるぐると渦巻いていて――


でも、本当は、

もうその時点で、心も身体もボロボロだったんです。



 ((( ⌛️ )))


心と身体が限界を超えて


パニック障害、鬱…

頭痛、めまい、立ちくらみ

動悸、吐き気、倦怠感…


こんなのが、ずっと続きました。

絶え間なく、ずーっとです。


もはや、

まともに働ける状態ではありませんでした。


だけど、狂い始めた歯車は、もう戻らない。


経営も崩れ、

本社からも不可解な言動が増えていく。


僕は、行き場を、居場所を、

少しずつ失っていったのです。


…いや、本当は全部、僕自身が生み出した幻影だったのかもしれない。


でも当時は、そんなことすら受け止めきれなかった。


気づいた時には、もう遅かった。



返済額は、現実的なラインを大きく超え、

弁護士や会計士すら、呆れるほどの状態。


そして、気づけば――

少しずつ、相談できる友人の数も減っていった。


それが、一番怖かった。



🌿🐈…,,,。


壊れた心と、投資詐欺という地獄の始まり


2018年9月、事業の権利を譲渡し、

実質的な閉業となりました。


その「譲渡益」――約4000万円。


冷静に判断できていれば、再構築への希望になったかもしれません。


たとえ借金総額が、その約5倍、1億8000万円あったとしても…。



だけど、そこから始まったのは、投資詐欺の連続でした。


お金、お金、お金、お金――


まるで、お金の匂いを嗅ぎ分ける野獣のように、

何かにすがるようにして、生きていました。


 • 借金を返したい

 • 見栄を張りたい

 • もう迷惑をかけられない

 • もっとお金が欲しい

 • いつまで家族を困らせるのか

 • もう一度、会社をつくりたい…


頭の中はぐちゃぐちゃ、

心はドロドロ。


思考は崩壊し、判断力もゼロ。


4000万円を原資に、とにかくお金を作ろうと必死だった。


返済は月120万円。


でも、融資元との交渉も計画も、すべて拒絶されて。


「普通に働いて返す」なんて、もう無理。


だったら、稼ぐしかない。増やすしかない――


…けれど、それは無謀でした。



 〜💸💸💸"


計画もなく、行き当たりばったりで投資へ。


100万円、200万円、300万円……

感覚はすでに麻痺していて、

まるで百円玉をばらまくように、

諭吉たちが空を舞っていきました。


そして、たった2年後――

口座残高、3万円。


経済も、精神も、完全に崩壊していました。



壊れていく音


何度思い返しても、あの頃の自分の言動は、ただただ――狂気としか思えません。


まともな判断なんて、どこにもなかった。


「これは本当に現実なのか?」

「これが、自分の人生なのか?」


自分自身が一番、信じられなかった。

でも、どれだけ目を背けようとしても、それは確かに現実でした。


そして、目の前に見えていたもの、

これまで築き上げてきたすべてのものが、

ガラガラガラーっと爆音を轟かせて

崩れていくのでした。



 🐦‍⬛🐦‍⬛🐦‍⬛...。


全てを失った日


2021年5月。

資産のすべてを清算し、自己破産が成立しました。


保証人だった父も、妻も、同時に破産。

自宅も、実家も、差し押さえられ――

家族全員で、引っ越しを余儀なくされました。


実家がなくなりました。

故郷がなくなりました。

故郷が消えたのです。


子供たちは慣れ親しんだ友人と別れ、

思い出を詰め込んできた学校を離れ…、


本当に、すべてがなくなりました。


僕は、どれだけ多くの人を巻き込み、

どれだけの人を傷つけ、迷惑をかけてしまったのか。


これはもう、紛れもなく「この世の生き地獄」。


だけど、それを引き起こしたのは――他でもない、自分自身。


誰のせいでもない。


ただただ、自業自得でした。



 🐈‍⬛ 🐈...。📣そっちじゃないよ


精神の崩壊


心も身体も、音を立てて壊れていきました。


呼吸が、まともにできない。

ごはんが、喉を通らない。

立っていられない。眠れない。


頭はフラフラなのに、まぶたは閉じられず、

やっと眠れたと思えば、悪夢の連続――

冷や汗と恐怖で、何度も飛び起きる毎晩。


半年で、体重は20キロ落ちました。

髪も、ぽろぽろ抜け落ちていって。

ハゲてはいないけれど、白髪が一気に増え、

鏡を見るのが、怖くなっていきました。



それでも、やっぱり、こう思うのです。

――当然の報いだ、と。

――これは、当たり前のバチだ、と。


僕は、これまでの自分を振り返っては、

ただただ謝罪し、懺悔し、反省し続ける日々を送ることになります。


少しずつ、時間の流れと共に、

「働ける身体」には戻っていきました。

でも、それだけ。


少し働けるようになったからといって、現実がすぐに変わるわけではなくて、

生活は苦しく、借金は雪崩のように積み上がり、

逃げ場のない日々が、ずっと続きました。



 🔪✨


近づく最悪の選択肢とシナリオ


あの最悪の選択肢。

最悪のシナリオが、静かに、でも確実に、頭をよぎるようになっていました。


ロープを買いました。

巨木の枝を見上げました。

誰もいない海岸を見下ろしました。

通りの多い歩道橋から下を眺め、

ビルの屋上から景色を眺めました。

サバイバルナイフを買いました。


そして、分かりました。



僕は『根性なし』でした。



でも、でもね、

今では反省に次ぐ反省の材料なんです。


僕は、生きているのですから!


自分が根性なしであったこと、

そんな自分に育ててくれた親や

周りの環境に、

今は、とてもとても感謝しています!


なぜなら、

僕は今もこうして生きているのですから!



たとえ「希望」が見えなくても、

目の前にある「一歩」をやめなければ、

たとえ遅くとも、

進めることだけはできるから――



だから…。


 🌿    🕊️〜🍃


読んでくれて、本当にありがとう


今回は、ここまでにしたいと思います。


次回の『その4』で、この『副業を始めました』シリーズは一区切りを迎える予定です。


あらためて――


どこの誰とも知れぬ、一個人の、

こんな暗い過去の話なんて、


正直、誰が興味あるのかと思うし、

読んでいて楽しいものではないと拡散します。


でも、僕は、それでも書きたかった。


これは誰かに届けるというより、

自分自身のための――

「忘れてはいけない記憶」なんです。


この先、またどんなに辛いことがあっても、

そこから逃げず、工夫し、改善し、何度でもやり直すために必要な、『僕の記憶』なんです。

これは、僕の「着火剤」であり、

そして――何よりも大切な『虎の記憶』なのです。



 🐯😊🐯


これまでの軌跡を振り返って


このシリーズは、


 ⚫︎第一章では、過去の記憶を“笑い”に変えようとした、あの頃の強がりと演出。


 ⚫︎第二章では、感情の深淵、寒さ、暗さ、絶望――そして本音の吐露。


 ⚫︎ そして今回の第三章は、まるで乾いた記録映像のように、どこか幽体離脱したような視点から、霧の中を彷徨うように、淡々と綴らせていただきました。


読みにくい部分がたくさんあったかと思います。


でも、それでも、こんな長文を、ここまで読んでくださって――

本当に、本当に、ありがとうございます。


いつか、どこかの誰かが、こんなくだらない一つの投稿からヒントを得て、過ちを犯す前に踏み止まれて、知らず知らずのうちにでも、周りの人や自分自身を傷つけることから回避できるきっかけとなれば、それこそが僕の願いです。


心からの感謝を込めて。



Tiger