**「自分なりの勉強法が大事だよ」**そう言われたとき、あなたの頭には何が思い浮かんだだろう?

カラフルなノート? 集中と休憩を時間で区切る勉強法?SNSで見かけた「1日10時間勉強ルーティン」?YouTubeの「◯◯式」みたいな神勉強法?

これらも確かに「自分なりの勉強法」だ。

でも、今回のnoteで伝えたいのは、テクニックそのものではない。「どのテクニックを選ぶべきか」という観点と、「そもそもテクニック以外に大事なことは何か?」という視点を掘り下げる。

 

特殊な勉強法を探しに来た人は、期待外れの可能性が高いので・・・。ごめんなさい。そうじゃなくて今の勉強法がうまくいっているかどうか不安という人は、ここから先を読めば、あなた自身で“道具”を選んで使っていくときの考え方がきっと手に入るはずだ。


「自分なりの勉強法」って、そもそも何?

最近は、勉強法の情報がどこにでもある。書籍にとどまらず、Study With Me動画、数々のブログ、ドラゴン桜の名言集…。検索すれば「最強の暗記法」や「数学の裏技」まで出てくる。

でも、これだけの情報が溢れた社会で「どれを使えばいいの?」という問いに、明確に答えてくれるものは少ない。

結論から言うと、“自分なりの勉強法”とは、単なるテクニックの集まりではない。

それは、あなた自身の目標、性格、スケジュール、理解力、集中力、環境――そういったものを組み合わせて生まれてくる、“自分なりの勉強法”だ。


「適切な量と質」「継続可能か」

私がこれまで多くの受験生と接してきた中で、結果を確実に出す人に共通していたのは2つ。

1つ目は、「適切な量と質になっているか?」

高校・大学受験は、やるべきこと(出題範囲)は決まっている。難関大学は、あれもこれもやらなければ合格しないと思うかもしれないが、きちんと、取るべきところを確実にとってくる人が強い。

だから、あれこれ手を出すのではなく、そこに焦点を当てて、量と質を決めている人は大丈夫である。よくある「良くない」勉強法は、とにかくたくさんの参考書や問題集を買って、ひたすら多くの情報に触れることを意識した勉強法になっている場合だ。情報に触れる量が多いだけで、これでは適切な量と質になっていない。

本質をつくならば、**教科書などで基礎を固めて、過去問で応用に慣れる。**それだけで、十分合格に近づける。

※応用に1年以上かかるような大学・学部は、日本ではほぼ存在しない。1年以上“応用の練習”ばかりしている人は、たいてい「基礎」がズレている部分に気づくと、成績アップが早まるかもしれない。(←「基礎」がズレていたら何年もかかる・・・)。※前回の記事参照

 

2つ目は、「継続可能か?」

継続することが結局、一番むずかしい。ダイエット本が、書店からなかなか減らないのもこの一環。人は、なかなか続けられない生き物だ。

だからこそ、まず**「続けられない理由」と、それにどう向き合えばいいか**を見ていきたい。


ChatGPTに聞いてみた:「続けられない理由」

考え方を整理するためにChatGPTに「なぜ勉強は一般に続かないのか?」と聞いてみた。下の表は、その回答(表の左)と、それに対する私の視点からの補足(どう解釈するか変換したもの)(表の右)をまとめたものだ。

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「塾に乗っかる継続」は要注意!

なぜ塾に行くのか・・・を生徒に聞いてみると、「塾がペースを作ってくれるから」という言葉を聞くことは少なくない。でもこの考えは、実は要注意。塾のペースにしたがって成功する場合もあるけど、失敗する場合も少なくない危ない言葉である・・・。

たしかに、スケジュールを与えてくれるのは楽だ。でも――完全に“任せっぱなし”になっていないだろうか?

「塾のやり方」=他人のペース。

「自分なりのやり方」=自分で選んだ方法。自分のペース。

である。「塾の勉強法」がうまくハマっているなら、それは素晴らしいが、「とりあえずやらされているだけ」なら要注意だ。そんな状態で、うまくいった例はかなり少ない。

塾に入るにしても、「自分なりの」勉強法が見えてからの方が何倍も効果的である。


真似して、失敗して、ちょっと変えて――それが勉強法を“育てる”ということ

とは言っても、「自分なりのやり方」なんて見つけられない・・・。という人も少なくないだろう。もちろん、最初から見つけられるほど簡単ではない。(だからこそ、以下に真剣に取り組んだら周りに差をつけられる!)

こういうときは、先人から学ぶべきである。どんな一流選手でも、最初はふつう、誰かを“まねる”ことから入っている。

大事なのは、誰かの型を導入してみて、**「失敗した理由を振り返る視点」**だ。

  • 「なぜこの方法は合わなかったのか」

  • 「どこまではよかったのか」

  • 「どう変えたら自分に合いそうか」

こうやって少しずつ、自分の“道具の使い方”は磨かれていく。とにかく、「失敗しない」ことからは脱却したい。試してみて、数回テストの結果が悪くたって、最終的に自分のベストな道具が見つかれば合格は見えてくる!


「環境」は、工夫次第で“最強の味方”になる

最後に、意外と着目している人が多くなくて、大事なことを1つ。

継続には、ルーティンをうまく使うことが大事だが、その中でも、特に**「時間」と「場所」**に、きちんとフォーカスをおいている人は少なくない。

たとえば:

  • 朝7:00〜7:15 → ポイノ(ポイントノート)の整理

  • 電車の中 → 英単語アプリ

  • 放課後の教室 → 英語長文1題

  • 夜(21:00)から自分の机で → 数学の問題1、2題

これは、自然とやっている人もいるが、「継続」させるために意識すると良いポイントだ。


まとめ:「自分なりの勉強法」を、目的に合わせて育てていこう!

勉強法に、万人に合うものはない。ただ、闇雲に試すのも効率的ではない。上記のことを意識して、いろいろ試しながら、育てていくことをおすすめする。

目の前の勉強を通して、「自分なりのやり方」を持つ力は、 実はこの先の人生でも、一生ものの武器になる。 それが“受験”の、本当の価値かもしれない。