洋楽通信-13年12月-<エリック・カルメン>「All By MySelf」~誰がために | サムディのブログ

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野球にはアツく、音楽には穏やかに、韓流にはやさしく、徒然なるままに書いています。

いよいよ今年もあと数日


来年開催の「ソチ五輪」も近づき、色々な競技で出場権を賭けた戦いが続いていますが、先日のフィギュアスケ-トの代表選考への重要な大会「全日本フィギュア」は、演技の短い時間の中に人生を賭けたような壮絶な戦いを観るような想いでした。

とりわけ、女子のSPでの安藤美姫さんの滑りは、彼女の「生き様」のようなものを魅せてもらいました。


安藤美姫-2

プログラム使用曲の「マイウエイ」が鳴り響いた瞬間に、もう泣きそうになりました。

ほぼパーフェクトの出来でも初日5位とは、改めて日本代表への厚い壁を感じました。

FSでの一発逆転を賭けた大技のプログラムは今の彼女のコンディションでは困難で、ジャンプ前に体が流れてしまい、「ママでも五輪」は夢と消えてしまいましたが、存在感を見せつけた最後の滑りでした。

フィギュアスケ-トといえば、浅田真央さんを始め、プログラム使用曲にラフマニノフ作曲の曲が多く使用されますが、安藤美姫さんや、高橋大輔さん等の人生を賭けた滑りを観て、頭に浮かんだのは、この曲でした。

エリック・カルメン-「 All By MySelf(原曲1975)

http://www.youtube.com/watch?v=bytQQtr5NZQ


エリック・カルメン-「 All By MySelf」

『すべてを自分で

出来はしないよ

すべてを自分で

するのは辛いよ

自分ひとりで

生きられはしないのさ

自分ひとりで

居ることは辛いよ

すべてを自分で

出来る訳ないよ♪』

<歌詞和訳はMV中から引用>

(色々な和訳がありますが、自分にとっては上記のものが一番しっくりときました。)

この「All by myself」の「原曲」は1975年のエリック・カルメンによるもので、全米チャ-ト2位を記録する大ヒットで、ラフマニノフのピアノ協奏曲をモチ-フにした楽曲でも知られます。1996年にセリ-ヌ・ディオンによりカバ-され、全米チャ-ト4位まで上がる大ヒットとなり、2001年に映画「ブリジット・ジョ-ンズの日記」の挿入歌としてジェイミ-・オニ-ルによりカバ-され、映画のヒットとともにこの曲も再び多くの人々の記憶の中に加えられたことでしょう。

自分は全てのバ-ジョンが好きですが、以前に観たディビッド・フォスタ-の東京公演において、新星・シャリ-スの魂の叫びのようなヴォ-カルによって、この曲を聴くことを「体感」し、改めて、この曲の味わいを想い出しました。シナプスが繋がっていくように、原曲からの全ての「響き」が帰りの電車の中でも頭の中を駆け巡る感覚を覚えました。

You Tubeでは、このMVのように、色々な映像を組み合わせて編集してくれるクリエ-タ-のような方がいて、原曲のイメ-ジを崩さずに美しく映像化されていて有難いです。

     ↓

最初のリバイバルヒットはセリ-ヌ・ディオンによるものでしたが、2度目のリバイバルヒットは、世界中でベストセラ-になった女流作家の小説の映画「ブリジット・ジョ-ンズの日記」にて、独身女性の悲哀を描いたストーリ-は多くの女性の共感を呼び、この映画によって、この曲を知った人も多いことかと思います。

ジェイミ-・オニ-ル-「All By Myself

BRIDGET JONES'S DIARY

http://www.youtube.com/watch?v=x22kKDNYXUU


ジェイミ-・オニ-ル-「All By Myself」


同じ曲でありながら、歌い手によって、歌詞の意味合いや響きも違って聞こえます。

エリック・カルメンさんの歌唱が、高橋大輔さんの滑りにも聞こえ、ジェイミ-・オニ-ルさんの歌唱は安藤美姫さんの滑りにも聞こえます。

音楽によって、イメージによる映像は出てくるもので、これは、人それぞれ違ってくるかと思います。

       ↓

そして、エリック・カルメンさんといえば、もう1曲、自分にとっては好きな曲があります。

エリック・カルメン -「恋にノータッチ」(1976)

http://www.youtube.com/watch?v=woh6vMBip4g


エリック・カルメン -「恋にノータッチ」

『もう二度と恋なんてしない

新しい誰かとスタ-トするつもりはない

ちょうど僕と君ののように

恋が終わるのを観たくはないんだ♪』

<歌詞は下記URLより引用>

http://mettapops.blog.fc2.com/blog-entry-450.html


何だか、槇原敬之さんみたいな歌詞ですが、自分の感覚では、もう少し前向きな歌であるように聴こえます。


この曲も、ラフマニノフの残り香のようなものを感じます。

1曲の歌の中に、短編映画を観たような空想画像も拡がるようです。

           ↓

年の瀬を迎えて、泣いても笑ってもあと○日とか、○時間とかよくいわれますが、それならば笑って、心穏やかに過ごしたいものです


そんな時に、助けてくれるのは、音楽・・・

良いお年をお迎えください!!