音楽通信-2012年-6月-「Lowdown」<ボズ・スキャッグス>~『達郎的成熟曲線』 | サムディのブログ

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野球にはアツく、音楽には穏やかに、韓流にはやさしく、徒然なるままに書いています。


早いもので、もう 6月 !

ところで

仕事柄、あちこちの建設現場を歩いているうちに色々な街並みに出会いますが、駅前の風景というものが総体的に味気ない。

駅前一等地にはユニクロやTSUTAYA100円ショップ、マックやスタバかドト-ルといったところでしょうか。

だからといって、バブル前夜~狂乱のバブル時代には、「ろくな建物」じゃない。というか、お金ばかり掛けて絢爛豪華に作ったハズの建物は、今や「バブル時代の遺跡」の如く「陳腐化」してもいます。


学生時代は「ブルックスブラザ-ス」のブレザ-に憧れ、働き始めれば、「ベルサ-チ」のス-ツや「アルマ-ニ」のジャケットに憧れながらも、実際買うのは、身の丈に合った「ニューヨ-カ-」とか「オンワ-ド」位の「中の上」ぐらいで折り合いをつけながら、スタイリングの格好をつけていた自分でしたが、今は、就活の学生も、新社会人の研修生も、カラスの如く「定番のタイトな黒ス-ツ」で街を歩いています。

人と同じようなスタイリングでないと落ち着かないのだろうか?

晴れて社会人になれば、1年か2年で体も成長し、着れなくなっちゃうよ。------

いずれにしても、世の中全体、「平準化」しているようです。

(良いことともいえないし、悪いことともいえない。しかし、少なくとも次の世の記憶には残らない。-----) 

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時計の針を、もう少し戻して、70年代後半から80年代への「洋楽全盛」ともいえる時代に「やけにオシャレ」で、「格好イイ」アーティストがいました。

ボズ・スキャッグス- Lowdown (1976)   

(2003年 ライヴ動画)

http://www.youtube.com/watch?v=mha7S99TE5U&feature=related


サムディのブログ-ボズ・スキャッグス-1


最初に歌った頃は「ヤサ男」でも、30年以上経過しても色あせるどころか、シブく、彼のライヴは「レジェンド・ライヴ」とも言われます。

芳醇な「ヴィンテ-ジワイン」のようなものでしょうか。。


サムディのブログ-ボズ・スキャッグス-2
彼は「なぜ歌手になったの?」という問いに、「自分の歌声が好きだから」とサラッと応えていました。

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そんなオシャレなサウンドを見事に「オレ流」に変換したア-ティストが日本にもいた。

Solid Slider」- 山下達郎 (1977)

http://www.youtube.com/watch?v=Yh8UUPmGEg0

サムディのブログ-山下達郎


よく、「そっくり」とも言われますが、いわゆるパクリという次元ではなさそう。

日本語の歌詞で、よくもこれだけ「洋楽っぽい」味わいを出せたものだと感心します。

スタジオミュ-ジシャンのレベルの高さにも驚きです。

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山下達郎さんに関しては、今更紹介するまでもない大御所ですが、若き頃から既に「完成品」だし、「一級品」。

有名になってからでも、街の輸入盤のレコ-ドショップやバ-ゲン会場には、「軍手」はめた長い髪のオヤジが、周りの人を寄せ付けないほどの迫力で「スコスコスコッ」と何百枚のレコ-ドの山から、素早くお気に入りのレコ-ドをチョイスして、袋一杯、箱一杯「大人買い」していった。という目撃談も聞いたことがあります。

彼は、古い言葉だと「オシャレフリ-ク」というか、「おたく」の走りだったのかもしれません。

彼の風体は、ボズとは真逆?の「怪人さん」(失礼!)ですが、触覚鋭く、また、それを作品に、楽曲に乗せられる「才能」にも恵まれていた。

こうした「怪人さん」、葉加瀬太郎もそう、共通しているのは「奥様がキレイ」なこと。。

あまり音楽には関係ないか。------

そんなこんなで、少し時計の針を進めると

山下達郎 -「ゲット・バック・イン・ラブ」 (1988)

http://www.youtube.com/watch?v=LWNV4hlJ24M&feature=related

サムディのブログ-山下達郎-1



「サマ-ミュ-ジック」は、サザンやTUBEに譲り、達郎の「オレ流」もかなり「成熟」してきました。

彼も後に、「この曲が大きな転機だった。」と述懐しています。


サムディのブログ-海岸物語-1

そして、この曲は『海岸物語 昔みたいに』という鎌倉山のパン屋さんを舞台にした素晴らしいドラマの主題歌としても大ヒットし、「心に残る名曲」としても多くの方の記憶されていることでしょう。

それから、この時の麻生祐美さん、可愛くて好きでした。-----

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それから、また時計の針をジャンプして、一昨年リリースの最近に近い曲ですが

山下達郎 -「希望という名の光」(2010)

http://www.youtube.com/watch?v=0aZgTHnbq1A

(すぐにブロックされてしまうようなので注意。曲途中で切れてしまいます。ご容赦ください。)

サムディのブログ-山下達郎-3



この曲は一昨年リリ-スですが、まるで昨年の「東日本大震災」の後に被災者の方々に向けて作ったかのような、或いは、ある意味「予見」したかのような楽曲です。

『どうぞ忘れないで♪

移ろう時代(とき)の中から

あなたを照らし続ける

希望という名の光を♪

あなたを照らす光を

希望という名の光を♪』

人に勇気を与えてくれる「優しい眼差し」です。

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達郎さんについては、これだけ皆さんに知られているので何曲も添付しても意味がありません。下記、ご参照ください。

<山下達郎公式ホームページ>

http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E5%B1%B1%E4%B8%8B%E9%81%94%E9%83%8E&ei=UTF-8

           ↓

どうです。

イイ感じの「成熟曲線」ですね。

(若き日から「完成品」の達郎さんなので、「成長曲線」ではない)

そんな「成熟曲線」を少しでも大きな弧を描けるように、自分も、しばらく「山ごもり」したいと思います。

仕事に忙殺される日々には変わりませんが。------

できれば

この曲の季節の頃にまた戻ってきたいと思います。

山下達郎 -「さよなら夏の日」(ライヴ音源)

http://www.youtube.com/watch?v=M7HfMySj8Vo

サムディのブログ-山下達郎-4

また今度 !

(しばらくペタ返しはご容赦を----)