数日前にPolen(ポーランド)にある、
Muzeum-Auschwitz-Birkenau (アウシュヴィッツ博物館)に行った。

そこで人として最低だと思った出来事。

アウシュヴィッツ博物館はガイドツアーでなくては入れない(ビルケナウは個人で可能)。
ツアーが始まる前にオーディオガイドの説明があり、その後に見学での注意点が説明される。

その中には、
*展示物に触れてはいけないこと
*水以外の飲食禁止→ガスで殺された人よりも餓死で殺された方の数のほうが多い。
*アウシュヴィッツの中で写真禁止が2箇所あるが、他は写真を撮っても可能。
*自撮りはしないで下さい!!
*質問は遠慮なく、して下さい。
*話してはいけない場所があります。
        などの説明があった。
説明されるまでもなく、ある程度の歴史やこの場所で何があったかの知識があるならば当然のことだと思えるはず。

ツアーが始まり、まず始めに世界的に有名な収容所の入口ゲート『ARBEIT MACHT FREI』。
そのゲートをバックにして笑顔でポーズしている男性がいた。写真を撮っているのは連れの女性だ。そして、その2人はアジア人だ。明白なのは日本人ではないということ。

私は、その自撮りと何ら変わりない行為に、その笑顔に、凍り付いてしまった。
その2人とは別のツアーだったが、2人は写真を撮るのに夢中でガイドを聞いている感じはなく、ツアーから遅れをとり写真を撮ったら走ってツアーに追いつくを繰り返している様子だった。2人とも立派な一眼レフカメラを持ち、何回もシャッターを押している姿が印象的だった。

私はガイドの説明を聞き、見て、質問することで精一杯だった。写真を撮って良いと言われても撮る気にもなれず、水を飲むことも出来なかった。笑って話すこともないし、むしろ苦しい表情でいたと思う。

何が言いたいかって、最低限度の常識!マナーを持って見学しなくちゃいけないと思う。
世界遺産だけど、他の世界遺産とは訳が違うと私は思っている。
同じ人間が人間として扱われずに殺された場所だから。