退院してから自宅で療養を続けていた。
だけど、生活リズムだけはどうしても気分で起きたり気分で寝るので入院していたようにはできなかったのだ。
確か、入院中にオランザピンという食用増進の副作用がある薬を一時期 処方されていてたのたわけど、やたらとドライマンゴー🥭にハマってムシャムシャ食べたり、3色きっちりと食べていたら
なんと体重は入院した3ヶ月前から8キロも増えて
いて笑
人生初めてのデブになりかけていたのだった
以前があまりにも痩せてたから ふっくらした顔や手足、お腹に家族は微笑ましいような表情でお帰り〜と迎えにきてくれた^_^
退院してから あの時の友人たちとそのご家族とで車の遠乗りをして島根の松江、出雲大社へ一泊旅行に出かけることになり、車が苦手だった私には大そうな長旅にチャレンジとなった!
人の車には到底 便乗することはもちろん
もっと苦手なので自家用車で苦手な高速にチャレンジ!
高速は特に橋桁とトンネルを走ることが怖かった。もし、今地震があったり事故に巻き込まれたりしたらどうしよう?!などと要らぬ心配事があるからだ。
おそらくパニック障害(以下Panic disorderとする)
の人は逃げられない閉鎖空間の高速道路がだいたい苦手ではないかと思う。
ところで私は生粋のゴールド免許所持者である。
自慢しておこう
まっ、本当のことを言うと怖いのだ!
誰かに迷惑をかけてしまうのでは?と思って
投薬治療をしているのもあって13年くらい
ずーーっとアルコールと運転は控えてる。
アルコールは旅行やお正月のときなんかは
ちよっとだけ飲みたくなるけどきっと薬の効果と相まってアホになるので
我慢我慢!
入院中は病院まで高速で45分かかってほぼ隔週で一時帰宅していたのでだいぶ慣れてきていたせいか、1.5h続けて高速を走っていても平気になっていて境港までの2hはトイレ休憩以外ほぼSAに立ち寄ることはなかったのだ。
これは入院前に全てのSAで休憩していた頃に比べると、本当にものすごい進歩だった
この頃にはもちろんカフェやレストランで、平気で食事も出来る様になっていた。
結局、その旅行中発作も起きることなく無事に帰宅。
健常者の時には当たり前に出来ていたことは
症状が進むたびにどんどん出来なくなって情けなく思い泣いたことが何度もあった。
今でもよく覚えている。
けど、言えるのは日々毎日、元気で動き回れるって当たり前のようで当たり前ではなく、奇跡だったのかもしれないということ。
それに気づけたのはこの障害を患ったからだ。
自分にとって最悪なことが起きたとしても決して悪いことだらけではなくて、
必ずその先には良いことが落ちている。
その時には全く気づけないけどね・・・
ところで
「宇宙兄弟」という漫画をご存知だろうか?
宇宙飛行士を目指す兄弟の物語だ。
ある事故でパニック障害を患った弟が恩人にこう言われる。
「パニック障害など楽しく治そうではないか!」
私は、はっ!っとなった。
楽しく治すなんて考えもしなかったからだ。
病院で教わった暴露療法(頓服を飲みながら苦手な状況に身を置いて慣れさせる治療法)を実はあれからずっとやっていた。
友人がディズニーリゾートファンで、一緒に行こうと提案してくれたので、私は楽しく治そうと思いつく!
不安ながらもパニックになる以前はパークに行くのは大好きだったけど
新幹線も怖かったし混雑している場所も怖かったので遠出は控えていて何年も旅行はできなかったのだが、思いっきって身を投じてみることにした。
行きの新幹線の中で友人からダッフィというくまのぬいぐるみを抱いたお客さんが多いと聞いた時は正直、?????だった。
私が行っていた頃にはそんなキャラクターは生まれてなかったしぬいぐるみを抱いて写真を撮りまくる文化なんてなかったからだ笑
ところがどうよ!ディズニーシーに入ってお店でダッフィを見て2分後にはその腕の中に彼が居た笑
ダッフィを抱いていたら混んでいるパーク
ダッフィを抱いていたら混んでいるパークでも安心できた。
パークのことをよく知る友人も人の少ない場所を選んで歩いてくれた。
頓服は常に効いている状態でFPを取れるアトラクションだけは楽しめた。
キャラクターグリーティングは、狭い列をウネウネ1h以上待たなくてはならないのだけど、もちろん列に並ぶことは閉鎖空間のために発作が起こってしまい出来ない。
ハンディキャップや、赤ちゃんがいる方など長時間並べない人が申告すれば特別に渡されるパスを利用させてもらい その時の待ち時間待てば並ばずとも会わせてくれる有難いシステムがある。
これは本当に助かったしディズニーを楽しむ上で1番嬉しかった。
大好きな所で人混み慣れ、列に並ぶことに慣らすことができるこの場所は私には最高の練習場となり多い時には年に2回から3回は暴露療法を兼ねてパークへ行った。
もちろんクタクタになる。
身も心も。
ハロウィンの時期には混雑度合いがエゲツなくて疲れてしまい発作が起こって気分が悪くなってへたりこんだこともある。
なので、暴露療法はハッキリ行って荒治療!
決して楽ではないのだ。
無理のない範囲で、だけどちょっとだけほんのちょい無理して頓服を飲みながら苦手なシチュエーションに段階的に誰か協力してる人に手伝ってもらいながら飛び込んでみて欲しい。
諦めなければ時間がかかっても必ず苦手な場所にも慣れるから。
もし、発作が起きても失敗したと思わないこと。
だってこれは本気で挑んだチャレンジだもの。
暴露をやろうと思った時点で私はヒーローみたいな気がしていた笑
本気の失敗は成功のもと!!
これも宇宙兄弟でグッときた言葉だ。
ディズニーでの暴露療法はとにかく楽しかった!!そしてダッフィグッズがどんどん増えていった笑笑
ダッフィのお友達もさらに我が家にみんな来た。
だけどもその効果は日常生活でもどんどん出てきていた。
一つ一つ、出来なくなったことを取り戻す作業。
少しでも成功したらはなまるを自分にあげた!
頑張ったね!できたね!よかったね!諦めないでチャレンジしようね。
駅まで15分間バスに乗れるようになったり、
神戸辺りまでの35分の新快速にも軽く動悸がおこったけど時々乗れるようになっていた。
ディズニーのホスピタリティーと友人の優しい気持ちに本当に感謝したい。
それから宇宙兄弟にはたくさんの前向きな名言が多くあり今でも励まされている。
生涯の私のバイブルとなった。
私が試した暴露療法をまた書いていこうとおもう。