義実家の女性たち | 台南在住日記とか

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  旦那のおばさんが、私たちを見たとたん、すぐに「あっ!うちの息子ね、お兄ちゃんたちがどんな仕事をしているか聞いてみたいって言ったね。」って言いました。

 

  それを聞いてすぐに失笑して、何も知らない振りをして一歩下がって、「TSMCの名前が出るまでに、あと何秒間だと思う?」って旦那にこそこそ聞きました。

 

  旦那がまだ返答してないうちに、

  「うちの息子ね。TSMCで仕事しているのね。だから、お兄ちゃんたちの仕事にも気になるね。」って見事にTSMCの名前を出しました。ゲラゲラ

 

 そのおばさんは、自慢話をするのが好きな方で、前回会った時には最初の言葉は「うちの息子も来るつもりだったけど、TSMCに会社に戻れって呼ばれた。」でした。

 

 つまり、「うちの息子がTSMCで働いているよ」って自慢したいのですね。

 

 人に会ってすぐに自慢したいテーマに入ることができるのは、なんか、自慢職人みたいで、「事前に台本など書いておいたかなぁ?」って何度も旦那に聞いたことがあります。

 

 

 でも、こんなおばさんだけど、

 初めて旦那のお婆ちゃんに嫌味を言われた時に、お婆ちゃんに「やめてよ」って言ってくれたので、どんなに自慢話をしても嫌いにはならないと思います。

 

 

 そして、90代で口が悪いお婆ちゃんに対してね......気分が複雑。

 

 いつもひどい言葉を言っているので、義実家のみんなは我慢していても、やっぱり距離を置いているのです。

 

 ざまあみろと言ってもいいかもしれませんが、「実は喋り方がわからないからだろう?」と思って、頑張ってみました。

 

 お婆さんの子供時代のことを聞いてみて、まだまだ小さい頃にはお金持ちの使用人になって、必死に仕事をしていましたが、給料がそのまま両親に支払うので、自分の給料を一度も見たことがありませんでした

 

 一番幸せなのは、きれいな奥様から、いらない服をもらったことです。

 

 そして、空襲に遭ったこともあって、近くの住宅が爆弾のせいで壊れたのも、自分の目で見たことがあります

 

 そしてそして、日本人が離れて、アメリカ人が来ました。アメリカ人からの給食の中に指輪を発見して、今でも宝物のように大事にしているのです。

 

 ほかにも、いろいろありますね。

 

 貴重な思い出を一緒に喋っていましたが、それでも「どうして不妊なの?まさか子供をおろしたことがあって、子宮がダメになったかなぁ?」って言われた時には、心が傷つきました

 

 

 それ以来、私も頑張れなくなりました。

 

 でも、お婆ちゃんのことを、やっぱり嫌いにはならないと思います。

 

 お婆ちゃん自身も、大事にされたことがなかったし、その時代にはもっとひどい言葉を言われたことがたぶんあるし、口が悪いお婆ちゃんだけど、お婆ちゃんが悪いのではありません

 

 

 ずっとお婆ちゃんにデブと言われながら、末っ子として可愛がられている従妹が、私にとっては

 

 「義姉の料理、おいしい!」って、照れそうな笑顔で教えてくれる従妹が、同時に猫を勝手に捨てる責任感のない人

 

 太っていることで揶揄われるのに同情しながら、魯丸を殺しかけた彼女を恨んでいます。

 

 

 本当は悪い人じゃないと思っているので、年上としてはちゃんとそれはダメって教えてあげるべきだと思いますが、彼女の顔を見るだけで、泣きたいほど怒って、睨むしかできなかったです。

 

 

 

 今年に35歳になるけど、まだまだ未熟ですね。

 

 でも、60代の自慢話が好きなおばさんも、未熟。

 

 90代の口が悪いお婆ちゃんも、未熟。

 

 

 誰でも、未熟だけど、進んでいますね。