この前に翻訳した書籍の中には、日本人が会食する時には他の人と同じ食事を注文する傾向があるということを言いました。
日本人は割り勘文化を徹底して、そのほうが精算しやすいとか、会社の会食なら色々心配すること(匂いとか食べやすさとか)があって結局みんな同じ食事を注文したとか..........って推測しましたが、真実はわかりませんね。
でも、そこから台湾人との文化の違いを思いつきました。
今の台湾は外食文化が定着しましたが、実は20年前の台湾では、外食というのはやっぱり贅沢なことでしたよ。
だから、せっかくの外食なら、これも食べたい、それも食べたい、両親も子供も食べたいことがたくさんありますから、そこで生じた文化は..........
みんなで違う食事を注文してシェアすることです。
そして、私の世代の女性の間にも定着しました。
3~4人の女子会は、メニューを見ている時には自然と
「Aを食べたい!」
「じゃあ、Aを注文して。私はBを注文。」
「いいねいいね。」
というシェアを前提としてみんなで違う食事を注文します。
高校女子&大学女子は親密さを強調するために、親友ならスプーンやストローを共有してもいいという雰囲気があったので、菜箸を使わずお互いの料理を挟んだり、食べさせ合ったりする人がたくさんいました。
でも、社会に出てから、友達との依存関係が弱くなるので、私のように衛生のことが気になる人もようやく「汚いから嫌」って言い出せるようになるからでしょ?
社会人になった女子会の食事のシェアは、料理が送ってきた時に使ってない箸で挟んでから、共有活動(?)がこれで終わり。
使った箸を人の料理に向かうなら嫌われますね。
そして、カップルはなおさらですね。
「Aも食べたい。Bも食べたい。」って女性がメニューを見ながらそう言った時には、実は「AとBを注文しよう!」という裏の意味をもっている人が多いです。
だから、男性はほとんど「じゃぁ、俺はA、君はB。」って言ってくれますね。
もちろん、そうしないカップルもいますよ。
我が家なら、します。
でも、私だけではなく、旦那がメニューを迷う時には、こちらは「じゃぁ、両方とも」って提案しますから、お互い様です。
お弁当を買う時にも、事前の相談なしで違うお弁当を注文して、食べる時には自分の肉や野菜を挟んで相手のお皿に送ります。
肉が一口で食べられるサイズなら、そのまま食べさせ合います。
台湾人自身も、食べさせ合うカップルにはイライラするって言う人がたくさんいますが、わが夫婦はそれを知っていても食べさせ合います。
理由は、そのほうが便利です。
特に、麺食を食べる時には、違うスープを吸い込んだ麺が混ぜるのが嫌ですから、そのまま食べたほうが美味しいと思います。
そして、かき氷のような一つのお皿で2人で一緒に食べる場合なら、狭いですから、二つのスプーンがあっても順番に食べますね。
でも、旦那の食べるスピードが私より何倍速いです。
旦那は自分の分をすぐに食べきって退屈ですから、結局食べさせる担当になりました。
うちのお母さんがそのシーンを見て「おい!自分で食べろう!」って怒りましたが、お父さんも義父母もそのシーンを見て「仲が良いね」って微笑みましたから、安心にダメな嫁のまま。
でも、ダメな嫁が役に立つ時もあります。
旦那がゲームをしている時には、夫婦ともに夜食を食べたいなら、私は食べさせる担当になります。
子供っぽいですから、30代になって食べさせ合うのを止めようかって一度思ったことがありますが、老夫婦になると食べさせ合うことが「嫌わる」→「ほこほこさせる」になりますから..........
頑張って老夫婦になれば大丈夫でしょう?