中国語では「家醜不可外揚(ジャ・ツォ・ブ・ケ・ウァイ・ヤン)」という言葉があります。
自宅のスキャンダルを近所さんや親戚に知られないように自宅で解決する意味です。
だから、最近の台湾は福湾チョコレートのセクハラ事件で炎上したけど、紹介するつもりがありませんでした。
でも、この二日間日本人の記事を何人も拝見して、やっぱり「紙包不住火(ジ・バゥ・ブ・ズ・フォ。紙で火を隠せない)」で、台湾人としてもちょっと説明が必要だと思いますね。
結論から言うと、
私は不買運動の支持者です。
この事件は簡単に言うと
2015年、ある女子大生が実習のために、福湾の会社で仕事しました。そして、社長のお父さんはその子をセクハラしました。
女子大生は断っても、相手が強く女子大生を抱きしめたりして、社長も「かわいいからちょっと遊んであげただけね」って言いました。
証拠がありますから、判決を下したことがマスコミに報道されました。
そして、社長はSNSで「お金が欲しいビッチにやられた」という記事を書いて、その女子大生に訴えられて、同様に判決で社長が有罪。
でも、この事件を知っている台湾人は意外と少ないです。私と周りの人たちも知りませんでした。
今年、そのチョコレートブランドはたくさんのブランドとコラボして、反省する姿勢もなく、何もなかったように絶好調でした。
そして、11月15日に、ある人がDcardという掲示板で聞きました。
「皆さんは、この事件を忘れましたか?」
その記事は拡散されて、初めて知りました。
「この会社はいつもそうですよ。きれいなスタッフがいると、セクハラ。」というコメントもありました。
この事件について、私はラジカリストじゃないけど、セクハラチョコレートと言えば、気持ち悪いです。
買いたくないですね。
「私と一緒に不買運動をしなさい」と強引な態度をとるつもりはありませんが、コラボをキャンセルするブランドがあれば、やっぱり嬉しくて「よし。このブランドの商品を買おう」と思いますね。
そのニュースを見た周りの人が
「へぇ、知らなかった。そういうチョコレートを食べたくないね。」とか
「うわ!こんなチョコレートを食べてしまった!気持ち悪いね。」とか
特に事件で怒ってないけど、とにかく食べたくないです。
福湾以外も大手じゃないけど、頑張ってチョコレートを作っている台湾メーカーがありますから、わざとセクハラチョコレートを食べる必要がありませんね。
同じグルメだったら、人を尊重するメーカーを応援したいです。
もちろん、プライベートでのことは誰も知りませんが、せめて人を尊重しないスキャンダルがあるブレンドは選びたくないです。
それも、他の会社への警告ですね。
セクハラもパワハラも人を傷つける会社であれば、世界一の「台湾之光」だとしても許しませんね。
台湾人は、私も、あなたも、誰でも一人だけでは弱いと強く知っています。
だから、誰かが侵害されたら、自分もいつかそういう立場になると嫌だなと思い始めます。
自分はいつか傷つかれる弱者になるかもしれませんから、目の前の弱者を助けます。
それは将来の自分、自分の家族や友達を助ける力になるし、もっとやさしい環境を作れると信じます。
そういう国民性は絶対にいいとは言えませんが、洪仲丘事件から、こうやって一歩ずつ頑張ってみんなで私たち弱者の声をあげてきました。
じゃぁ、その福湾の製品を買っている人を非難しますか?
私は、その人たちは罪がありません。
自由に買っていいと思います。
そして、今のこの不買運動も、今までの投票のように、違う立場の人がそれぞれ声をあげて、そして、結果を待ちます。
私の立場は、不買です。