を、読みながら、焼酎を飲んでいたら、


15時まで寝てしまい、起きると、


腹が減り、ラーメンを食ったら、


キャベツがもりもり、


スープこってり、家系で、


満腹になったら、歩道のベンチで、


煙草を一服していると、


おじさんに、話しかけられた。


おじさんは、居酒屋(個人商店)の、


ちらしを配ろうとしていた。


だが、見かけが妖しすぎて、


だって、ポン引きか、浮浪者にしか、見えなかったから、


なかなか、通行人に相手にされず、ブルーになっていたらしい。


おれは、買ってきた、古本を、ベンチで読んでいて、


彼の話に30分付き合った。


おじさんは、実際、ちらし配りが、主だった仕事ではなく、


もと、ポン引き上がりだったらしい。


さまざまな、ポン引き術を、雑談交えて、


何故か、おれに、教えてくれて、


今、踏み倒されている借金のこと、


関西からフリーでやってきた凄腕ポン引き師の伝説、


車庫界隈のこと、


昔、競馬が好きだったこと、


そして、おれと、雑談しながら、身体をほぐし、


世間の冷たい視線に抗いながら、


目標をこなそうとしていることを、


通り過ぎゆく通行人に、ちらちらと、目線を送りながら、彼は、語ってくれた。


どんなときだって、どんなとしだって、人生、チャレンジだ、思わされた。


ありがとう、オースター。