class="article-body"> ※前回の記事 『函館8 ペンション大黒亭』
赤レンガ倉庫でタクシーの運転手さんから教えてもらった宿の場所を探して弥生町を歩いていた。
歩いていると向こうに薄いピンク色の洋風建築が見えてきた。
さすが函館だなと思って近づいてみるとそこは銭湯だった。
この銭湯はいまでもやっているんだろうか。
弘前の洋風建築の棟梁だった堀江佐吉の好みそうな建物である。
入り口を覗いてみると「大正湯」と飾りタイルが貼られており、入浴料金440円の張り紙も見えた。 宿を探し終えてからいったん部屋に荷物を降ろし、夜になってから再度訪れることにした。
夜の7時過ぎに再び大正湯へとやってきた。
思ったより広い脱衣場。
昔の雰囲気が漂う下足箱とブリキでできた傘立て。
こちらも懐かしい籐の脱衣籠。
番台に座っている女将さんに銭湯内部の写真を撮る許可をいただいた。 ほかのお客さんの迷惑にならないようにとのことだった。
現在は、3代目の女将がひとりで切り盛りしているのだそうだ。 建物は当時のままを出来る限り保ち、脱衣所の仕切り板や舶来製の大判鏡や体重計、初代手作りの番台などが大切に使われている。
アンティークな長椅子とテーブル。
昔のミシンを想像させる鋳物造りである。
北洋漁業の船に乗り込み働いていた初代が、元々銭湯を営んでいた建物を購入し、大正3年(1914)に創業。現在の建物は昭和3年(1928)に建て替えられたもので、ピンク色がかわいらしい左右対称の和洋折衷建築。函館市景観形成指定建築物となっている。平成28年(2016)で創業102年、立て替えから88年を迎えた。
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