『久しぶりね』
緑子様はそう言って、師範と一緒に現れた。
『姉ちゃん・・・なに?』
遊びの計画に熱中していたので紅はご機嫌斜め。
『ひとつは報告だよ。わたくしも正式に継承することになったから、11月の満月にね』
『ふぅん』
まだ継承してなかったんだ・・・紅もとっくに継承してると思ってたみたいで、感動が薄い。
でも継承してたら、こんな風に他の天域へ気軽に行ったりできないよね。
『そういや、ユカリ姉ちゃんは?もう継承したの?』
『うん。もっと以前にしたようだよ。幽玄峡は特殊だから、どちらにしろ連絡はなかなか取れないようだね』
『・・・そうなんだ・・・』
三宮の天域にもいろいろあるんだな。
紅よりも誰よりも、更に切り離された場所に、いるんだね。
私はそんなユカリ姉さまを想像しようとしたけれど、うまくできなかった。
『それからもう一つは、菫ちゃんの修行の件だよ』
わたしの修行?