ロマンティックエロティックグロリアス -17ページ目
背景に沈んだ合唱隊とオーケストラが静かに姫神様を讃える歌をリフレインしている中、姫神様も碧様もただ唇を引き結んで立っているだけだ。紅も松宮様も竹宮様も。
延々とそれが続くかと思われたから、私は舞台に立っているひとを一人一人見ることにした。紅があくびをかみ殺しているところなんかも。
一人だけ、背が高くて、すこしウェーブがかったような長くて白い髪の男性が、合唱隊と同じように歌を口ずさんでいるのに気が付いた。よく見えないけれど、青い瞳。まるで夢見るように歌っている。

歌ってもいいのかしら?

そう思って周囲を見渡すと、遠くに口がわずかに動いている集団がいた。歌は聞こえないし表情も見えないけれど、きっと歌っている。彼らは、舞台の上の人のように、髪の色の薄い人たちだった。