ロマンティックエロティックグロリアス -159ページ目

道場ではあんまり怒っていたから、やる気があるなって逆に誉められた。そうじゃないんだけど・・・

帰り道にまた彼がいたら嫌だから、屋根伝いに帰ろうかなと考える。

茶々や他の女の子は私より先に上がってしまうし、同じ方向に帰る親しいひともいない。誰か一緒にいれば彼も声かけて来れないかもしれないのにと思った。


ふと視線を感じて振り返ると、その先に茶々のお兄さんがいてこっちを見ていた。

私と目が合ったのにまだ見てる・・・

何か言いたいことでもあるのかな?


でも、なんだか、「いいな・・・」と思ってる。


茶々のお兄さんに羨ましがられるようなこと、私にはないと思うけど・・・?


そんなこと考えていたら、彼はあっち向いてしまった。

何だろ・・・


結局ふつうに歩いて帰った。

トパーズの子は現れなかった。


あんなこと言っておいて、拍子抜け・・・


守護の子に守護してくれと言うことは、「一生愛してくれ」って言うようなものなのに。

簡単に女の子にキスしちゃうような子は、そんな求愛も簡単にできちゃうんだな。

守護ってやっぱり珍しいから、言ってみたかったのかも。

そんないいかげんな子の言うことに、いちいち怒ったり悩んだりして、私って付き合いがいい。


もう会いたくない。

いくらかっこよくても、まじめに考えられない人とはもう話したくない。

私は来月いなくなるんだし、余計なことで心を揺らされたくない。


初めてキスされた。

初めて守護してくれって言われた。


――そんな大切なことを、どうしてこんな気持ちで思い出さなきゃいけないの・・・!