「栄光なき凱旋」上・中・下 真保裕一著
1人の女性を愛したジローとヘンリー。白人の恋人との結婚を決めたマット。彼らの明日を、日本軍の真珠湾攻撃が引き裂いた-。第二次世界大戦という激動の時代に生きる若者を描く青春群像大作。(amazon.com引用)
ハワイ、カリフォルニアの日系移民と第二次世界大戦を題材にした小説を初めて読んだ。
漠然と真珠湾攻撃後、日系移民たちが迫害を受けて大変な苦労をしたという薄い知識のようなものはあったが、日系二世たちの祖国日本と母国アメリカに対する複雑な感情とその経緯がよく分かった。
真珠湾攻撃時、ハワイにおける日系人人口は、ハワイの人口の約30%を占めていたという。
増える人口と、低賃金でのハードワークを厭わない勤勉な日系人に対するある種のうっとおしさ、そして日本軍の中国大陸での領土拡大にともない日系人の排斥運動が高まっていく最中での真珠湾攻撃。ハワイに日系人が多かったのは、日本政府の国策であり、もちろん日本政府はハワイには同胞である日系人が多く暮らしていることも承知していた。アメリカは日系人は敵国人とみなし、みな資産を取り上げられ、強制収容所に送られ辛酸を舐めた。因みに敵国人であってもドイツ系、イタリア系に対しては強制収容所に送るという措置はなかった。
二世の中にはアメリカ人として日本と戦うべく銃を取る者もいたし、日本人として銃を取る者もいた。二世たちは自らのアイデンティティはアメリカ人としながらも、両親の祖国である日本に対して特別な感情があった。しかし彼らは両国の大きな裏切りに合い、いったい自分は何人なのだろう?と悶々とする。それでもアメリカ人として銃を取る事に決めたのは、将来における日系人の地の向上のため-----排斥対象であった彼らの両親と、将来生まれてくる彼らの子供たちのアメリカ人としての地位が、自分たちがアメリカ人として戦うことによって少しでも良くなればと考え、ある者は語学兵となり諜報活動に携わり、ある者はヨーロッパ最前線で戦う。
小説だから登場人物と殺人事件にまつわるミステリー部分は創作だが、その他はすべて史実に基づく事実なので、実際このような日系人たちが沢山いたのだろう。事実の部分の描写がとてもリアルで衝撃的なので、序盤から終盤までひっぱる殺人事件部分は、正直あまり記憶に残っていない(笑)どの人物にも共感できなかったのは多分私が平和ボケしている日本人の一人だからなのかもしれない、と思う。だから戦争下における感情も一層リアルに感じた。だからハッピーエンドで終わるわけがない。虚しくなるような感動があり、とても考えさせられた。
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国内航空券販売サイト「チケットカフェ」運営、ラジカルボイス株式会社の経営をしております、カワベヒロカツと申します。
なぜ名前がカタカナかといいますと、変換が面倒なだけなんですが、川辺浩克です。
どうやら酷暑にやられてしまったようで、日記とかはじめてみました。
とはいっても本日一日の事を思い出してみると「昨日とそっくりな一日だったな・・・」という情けない具合ですので、きっとネタに困ることがはや予想されます。
頭が悪そうな一行日記という日もあるかと思いますが、継続は力なり。
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あ、画像はスムージーです。
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