「今日も相変わらずのニュースばかりだな。」
新聞を手に、コーヒーを一口。
朝のスタイルはいつだって変わりない。
でも、今日は違う。
私は昨日ようやく見つけることに成功したのだ。
“死神“が見えたから、助けようと思ったけど。
案の定遅くて、結局また救えなかった。
その事を考えただけで、胸が痛くなるけど。
私はその中で一つの救いを見つけた。
「…救えなかった。」
ボソリと呟かれた声、真っ青になった顔。
それで全て悟った、彼女はきっと私が見えないものが見えているんだと。
「この暴走を止めなきゃ、いくらでも繰り返されてしまう。」
私の能力と彼女の能力、合わさるときっと助かる!
「今日の予定が決まったな。」
彼女は制服を着てた、それをちょっと調べてっと。
私は素早く服を変えて、スマホが示した高校へと向かった。

少しだけ落ち着いて、学校に来れた。
学校の中は色が華やかで、心底ホッとする。
「あっちゃん、大丈夫?
顔色が少し悪いよ?」
友達のみいちゃんが心配してくれるけど、
「…大丈夫だよ、ありがとう。」
ニッコリ笑って返事する、やっとその余裕も出来た。
「じゃあ帰りにクレープでも買いに行かない?
美味しいところ見つけたんだ!」
ニコニコと喋ってくるみいちゃんに、私も行くと即座に返す。
きっと今日は大丈夫、昨日のようなことは起こらない。
そうきっと大丈夫、自分自身にそう言い聞かせる。
喋りのながら門を出た、こっちだよとみいちゃんが道案内してくれる。
「やっと出てきた、ちょっと、きみ!」
肩を叩かれて振り向くと、知らない女の子?が立っていた。

続く…

「敦子、大丈夫?」
ドアの外で、姉の声がするけど怖くて耳を塞ぐ。
外に出たら、私の世界は色で溢れ出す。
桃色、赤色、白色、そして黒色。
灰色なんてのもあるけど、それでも救えない。
どうしてこうなってしまったのか、考えられる理由は1つ。
きっとあの落雷のせいだと思う。
1ヶ月前、突然降り出した雨は。
学校帰りの私を、あの公園の木へと誘った。
少しの間、雨宿りできれば良かった。
でも、同時に鳴り出した雷が状況を一変させる。
危ないと思った時には、もう遅くて。
木へと落ちた雷をまともに受けてしまった。
そう、きっとあの時に私は死んでしまうはずだったんだと思う。
色にしたら、黒だったんだろう。
でも私は生き残った、誰かに選別されたかのように。
それから、色は見え出してその意味を知る頃。
たくさんの人が灰色から黒に変わる様子を見てきた。
灰色はきっと、死神の色。
気づいた時助けたくて、色々と手を尽くしたけれど。
運命には逆らえないと言われてるみたいに、灰色を黒以外に変えることが出来なかった。
どうしたらいい?私にできる事なんて…。
「…グス…。」
今日も見てしまった、虹色の世界は。
私の世界までも、暗い色に変えてしまった。

続く…


みなさま、お久しぶりです。
また長い間書けなくてごめんなさい。
しかもまたまた新しい話…
今までの書きかけを少しずつ終わらせつつ、この話を書いていきたいと思います。
でもまた多分スローペースで。
お付き合いくだされば嬉しいです。

一瞬、時が止まったのかと思った。
近づいてきた顔が、真剣そのものだったから。
唖然と受け入れてしまったけど、慌ててリクを離しにかかる。
冗談だと聞き流してた思いは、全て本当だったんだ。
「いつまでたってもあっちゃんが、僕を見てくれないから。」
リクの悲しそうな言葉の響きにハッと我に変える、私は彼に本気でぶつからなければならない。
「ごめん、リク。
でも、私は…。」
こんな瞬間までも、私はあいつの事を思い出した。
告白されたあの瞬間の事を。
「僕を一人の男としてみてくれる?」
ギュッと抱きしめられた力の強さ、何故かそれに縋り付きたくなった。

もっといっぱい喋りたかったのに、抱きしめたあっちゃんから力が抜けていく。
ビックリして力を緩めると、そのまま倒れ込んでしまった。
慌てて先生を呼んで処置をしてもらったけど、僕は急いでしまった事を悔やんだけど。
後からきた、母さんと優ちゃんに珍しく怒られてしまった。
でもやっとこれでスタートラインには立てたわけで、不思議と後悔はしていない。
…苦しそうなあっちゃんは見たくはないけど。
僕はまた強くあっちゃんを守りたいと思った。