チュニジア料理「イリッサ」
翌日のランチは武蔵小山のチュニジア料理「イリッサ 」へ。
場所は東急の武蔵小山駅東口から徒歩30秒。己の感を信じて真っ直ぐカオスな空間を突き進めば必ず見つかります(笑)。
四人掛けの小さなテーブル席一つとカウンターわずか4席の狭小な店内。
本音を言うとヒツジが食べたかったんだけど狭い厨房でチュニジア美人のオーナーが一人で切り盛りしている為、土日のランチはAかBのセットしかできないとのこと(平日は不明)。
なので断腸の思いでBセットを注文。
一見普通の千切りキャベツだけどゴマだれっぽい不思議なスパイスのきいたドレッシングが味をエスニックサラダに変える。
“お預けの刑”のラクダが哀愁を感じさせます。
と出されたクスクス入りの辛酸っぱいスープはネパールなんかでもよく遭遇する味のスープ。グンドゥルックなんか入っていた日には完璧なネパール料理だな。美味い。
これはタマゴとじゃがいものタジン。繋ぎのチーズがねっとりとしたコクと質感を出していて美味しいです。
メインで出てきた鳥肉とひよこ豆のスープ。ここまでくるともうほとんどイタリアン。ホロホロになるまでよく煮込まれた鳥肉はスプーンでも簡単に食べられます。美味いなぁ。
と、ここまで「ボ~ノ♪」を連発してきたが、実はこの日一番度肝を抜かれたのが最後に
「ゴマのデザートです♪」と出されたコレ!!
ねっとりした質感に豊饒なゴマ風味とチョコレートのソースが良く合って本当に美味しい!!
自分:「これは高級なごま風味のプリンだな」
S女史:「いや、デザート風ごま豆腐だね」
と、一瞬意見が割れたが、ようは言わんとしていることは同じっす。
「チュニジアコーヒーです♪」とチュニジア製のかわいいコップで出されたドリンクはコーヒー豆の他に様々な豆とスパイスが入っていてコーヒーと呼ぶよりもむしろハーブティーに近いちょっと出会ったことのない味だったが、食後の〆にはちょうどいい苦味で、個人的にはこのくらいパンチが効いた飲み物があるとエスニック料理を食べるときに酒が無くても平気かも知れない。
チュニジアは15年ほど前に旅行したことがあるのだが、ノ―インフォメーションで遊びに行ったら、(そもそも当時日本からチュニジアへは飛行機すら飛んでなかった)北アフリカの先端にある小さな国ながら地中海に面した風光明美な海岸やローマ帝国の歴史的な建造物の数々、およびサハラ砂漠までを有する見どころ満載の国で、またフランスの植民地という歴史を持ちながらイタリアに近い為(マルタ島は目と鼻の先)、どの料理を食べても洗練されていて美味しかったことを覚えている。あ、そうそう付け加えると大変な親日国でどこへ行ってもとても親切にしてもらっいました^^
お店の外にはカワイイ陶器のタジン鍋が売られており、I女史がたまらず脊椎反射的に購入。するとそれを見ていたS女史が、「よかったね~一人鍋の季節だしね~♪」と、褒めているのかとどめを刺そうとしているのかイマイチよく分からないコメントを放つ。ねぇ、ひょっとしてキミたち本当は仲が悪いのかい(;´Д` )?!
オイオイいくらなんでもカオス過ぎんだろ(笑)。
また写真には撮らなかったが、西隣りには立ち飲みの一杯飲み屋があり、真昼間からおっちゃんたちがワイワイとグラスをあおっていた。いったいなんなんだこの聖地は(笑)。