クリスマスの思い出。
朝、起きると、枕元にブーツのお菓子が一つ。
それだけ。
ツリーもケーキもない、デコなしの質素なクリスマス。

それが今は尊く思える。
嬉しかったなー。
初めて犬を飼ったのは、幼稚園の時だった。
飼ったと言っていいのか、わからないが。

ある日、家に帰ると、玄関にケージに入った白い子犬がいた。
白い毛がふわふわした、マルチーズ。
小さなしっぽで一生懸命パタパタ振って、なんとも愛くるしい目で、私を見て、キャンキャンと吠える子犬はとっても可愛いかった。

私は、玄関に座り込み、寝る前までずっと撫でたり、声を掛けたりしていた。
夜になったので、「おやすみ。」をして、布団に向かった。

しかし今、思えば、どうしてその子犬は、ずっと玄関に置きっぱなしだったんだろう。寒くなかったかな…。ご飯食べたのかな…。

それから、すぐに子犬はいなくなった。
死んでしまったそうだ。

結局、その子犬は、うちの家の中を駆け回ったり、家の人に可愛がられたりする事は一度もなかった。

今、その時の子犬に謝りたい。
ゴメンね、ゴメンね…ちゃんと飼ってあげられなくてゴメンね…

祖父母は、動物を飼った事がなかった。
とても優しい人達だったけど、ペットという言葉すら、馴染みがなかった田舎の人だ。
どう世話をすればいいのか、わからなかったんだろう。

しばらく経った日の夕方、誰かが庭でしゃがみこんで泣いていた。
その人は、泣きながら、埋めた子犬の亡骸を掘り起こし、水道で体を洗ってあげていた。

最初に子犬を家に連れきたという、その女の人に声を掛ける事はできなかった。
とても可哀想だった。


おばあちゃんから もらったもの

*春菊のてんぷら
*きな粉ご飯

なんか素朴で、パッとしないけど、すっごく美味しかったな。

優しく控えめで、静かにいつも見守ってくれた
おばあちゃん。
いいもの教えてくれてありがとう。
育ててくれてありがとうございました。