自律神経系疾患は自律神経による疾患です。
自律神経失調症・うつ病・不安神経症・不眠症
・パニック障害・チック症
・気分変調症(持続性抑うつ障害)
・本態性振戦などがあります。
ココロやカラダに不調があらわれた状態で、
不安や緊張、抑うつなどのココロのトラブルにより、
吐き気をはじめ多汗、全身の倦怠感、頭痛、
肩こり、手足のしびれ、動悸、
不整脈、めまい、不眠などの症状があらわれます。
あらわれる症状はヒトによって大きく違うのが特徴です。
自律神経系疾患は
「交感神経と副交感神経の切り替えが上手くいかない疾患」
ともいえます。
自律神経は
カラダを活動や回復させる状態にする準備を
自動的にしてくれる機能です。
自律神経系疾患に鍼灸でアプローチする場合
施術ポイントはこの自律神経の波を
どちらかに大きく振って自ら戻る力(恒常性)を使って
正常な波に戻すことで諸症状を解消していきます。
不眠症や自律神経症状は
東洋医学的な考え方では
「髄海(脳)」が栄養されていないことが
原因なことが多いです。
なので必要なのは「腎陰」を増やすことと
「肝陽」を抑えることです。
さらに行うことは「呼吸を楽に」することです。
なぜ自律神経に対して「呼吸」なのか?
自律神経調整において「呼吸」が簡便で
なおかつ
多くの人は呼吸がきちんと出来てないからです。
吸息中心の胸式呼吸は
副交感神経が抑制され、交感神経が促進されます。
反対に、呼息中心の腹式呼吸は
副交感神経が促進され,交感神経が抑制されます。
呼吸が自律神経に及ぼす影響は大きいですが、
デスクワークが多いなど
呼吸が浅い人が増えたので
自律神経が乱れる人が増えているように思います。
呼吸に関連する筋肉は
「斜角筋」「僧帽筋」「菱形筋」
「脊柱起立筋」「胸鎖乳突筋」「横隔膜」
「小胸筋」「前鋸筋」
「内・外腹斜筋」「腹横筋」「腹直筋」などですが、
筋肉に鍼で直接アプローチすると
刺激量が多くなりすぎるので
神経に鍼通電をして
結果として筋肉を緩めて呼吸を楽にしていきます。
呼吸に深くかかわる横隔膜にも
アプローチしていくことができるのです!!
呼吸法をマスターすることも
とても効果的なことだと思います。
セルフケアができることは
人生設計においてとても重要なことです。
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