2025年10月11日(土)、無事に発表会が終了いたしました。
小雨が降る中をご来場くださった皆様、ありがとうございました。
(以下長いです)
今年はアニバーサリーイヤーにあたるため、少し頑張って作品を作りたいなと昨年のおさらい会が終わったころから考え、磯田先生と何をするか作品選びが始まりました。
不思議の国のアリス?
それともピーターと狼を再演する?
いろいろな物語がよぎりましたが、恩師粕谷辰雄先生が作り上げた白雪姫が私たちの頭に浮かんでいました。
音源は水戸バレエ研究所の川島先生に頼めば貸してくださるのはわかってはいたものの、作品を作るなら粕谷先生の白雪姫をベースに、私なりの選曲で作ろうと決心し、すぐに曲選びを始めました。
私は粕谷先生の白雪姫がすごく好きだったので、最初はムソルグスキーの「展覧会の絵」だけで構成できないかなぁ、なんて思ってました。
でもやっぱり一つの世界観がある楽曲だけで構成するのは難しかったです。
で、シュトラウス、ムソルグスキー、ストラヴィンスキー、モーツァルト、グラズノフ、ラベル、、、
と、様々な偉大なる作曲家の曲の海から、白雪姫の情景を想像できる曲を、一生懸命探して使わせていただきました。
そんな場面にふさわしい曲選びをしているうちに、今度はメロディが具体的なイメージを作り出してくれるのです。
誰がどこから登場してどんな表情をしてどんな行動をするのか。
こういう作業が私はとても好きで、とても楽しい時間でした。
磯田先生やまりえ先生に言わせると、結構難しい選曲、私の趣味が垣間見える、とのこと。
まあ、子供たち向けの作品なのに結構難しめの曲も使った自覚はあります。
でも、自画自賛ながらなかなかその場面にぴったりな曲なんじゃないかなぁ・・。
そんな難しめの曲に振付をつけて、子供たちに踊ってもらいました。
大人だともう少しニュアンスつけられたかな、と思えるような振りもつけてしまったので、そこは反省点です。
配役は適材適所でうまくいったと思います。
Aクラスが演じる森のどうぶつさんたちがかわいらしくて見ててデレデレ。(練習中はビシバシ怒鳴ってましたが)
Bクラスさんたちが今回はとても活躍してくれました。
1幕のお城の中でのメヌエット。
さんざん貴族のお嬢様だ、優雅に!といわれ、バレエに大事な気品を一足飛びに要求されて目をシロクロさせていました。
きっといい経験だったと思います。
森の中の小鳥と森の精。
小さな小鳥たちはかわいらしく天真爛漫に。
大きな子の森の精には、森の香りや静けさを表現できるといいなと思っていて、なかなか上手にできていたと思います。
二役とも王子を白雪姫へといざなう役割を果たしてくれました。
そして小人たち。
目を大きく見開いて「びっくり!」
眉間にしわを寄せて「心配、恐れ」
思い切り手を伸ばして大きく動いて「嘆き」「誰か助けて!」
思わず飛び上がるような「うれしい!」
そんな気持ちの揺れを表現できるといいな、とひたすら演技のことを口にしていた気がします。
Cクラスのお姉さんたちには様々なことを要求した気がします。
白雪姫には美しさ以外に「恋」への恐れや喜びを。
鏡の精には人間よりも高次にいる存在として女王に対応するように、と。
侍女は狂言回しです。
白雪姫を妹のように大事にしているのに、殺せと命じられ、殺そうとするもできず・・
そのすべてのシーンの心の動きを表現するよう心掛けてもらいました。
秋の精のソリストには森の営み、季節の移り変わりの象徴としていてもらいたくて選曲しました。
白雪姫が死んだ、その次のシーンに明るい音で出てきます。
秋の精、冬の精と共に、悲しんでも時間は過ぎる、季節が移り変わり、森の実りがなり、雪が降り、春が来る。
そんな季節の移り変わりを表現してもらいました。
そして白雪姫の復活。
王子の演技がとても大事でした。
白雪姫にほのかな恋をし、離れている間の死を知り、嘆いてキスをして、自分が白雪姫を生き返らせたその喜び。
定番の曲ではなく、子供たちの作品で、稽古回数もそれほどないのにしっかり演技してくださり、初めてパドドウを組む中学生に丁寧に教えてくださったゲストの細野生さんには感謝の念が堪えません。
最後に女王。
演技力がものをいう役柄でした。
美しくなくてはいけないし、その美しさのためには義理とはいえ娘も殺す。しかも嬉々として。
狂気の役柄ですよね。
早替えもあり大変だったと思いますが、すごくよかったと思います。
今年は受験生が何人かいて、中学受験、高校受験、それぞれ大変だったと思います。
高校受験の一人は作品は一本、海賊のバリエーションに絞って発表会に臨みました。
お友達が白雪姫の練習もする中、寂しい思いもあったと思います。
でも受験に集中して無事に合格してほしいです。
結論、発表会は大成功でした!
技術的にはまだまだ全然しっかりしてないんですが(笑)、私はバレエ=演劇だと思っていて。
だからと言って普段のレッスンで演技レッスンをしているわけではないのに、とても充実した舞台を生徒それぞれが作り上げることができたようです。
今年は磯田先生のお母さまが発表会直前に亡くなり、磯田先生の悲しみは如何ばかりかと思うと、ただ祈ることしかできませんでした。
そして「The Shou Must Go On」と強い心をもって望み、磯田先生のお母さまに「いい発表会にします」と誓いました。
磯田先生はすごく素敵な海賊のパドドゥを踊ってくれました。
終わって涙ぐむそのお顔が忘れられません。
頑張ったね!
舞台は大変なこともあるけれど、やっぱり楽しいですね。
見るのはもちろん、作り上げ、観客の皆さんに見てもらい、「感激した!」と言ってもらえるその喜びこそが舞台人としてのやりがいなんだと思います。
また、次の機会に向けて生徒さんとともに頑張ります!


