ピアニストの足立智也君、山口加緒莉さんを中心に、ピアノトリオを中心としたプログラムをお届けしました。



ゴールデンウイークの真っ只中というのに、沢山のお客様にお越し頂きまして、本当に有難うございました。

いつもですと終演後の衣装のままのお写真掲載なのですが、訳あってそのお写真が撮れなかったため、打ち上げのお写真で失礼いたします。でもまた、お写真や演奏などをアップしたりは出来ると思います。


以下、公演内容やお二人の感想などを掲載いたします♪





山口加緒莉さん♪

今回演奏会で初めてピアノトリオに挑戦させて頂きました。初合わせの時は緊張してしまい、本番はどうなることかと心配でしたが、本番は本当に楽しく演奏できました。リハーサルの時にバイオリンの納庄さんが、「合わせるから好きなように演奏していいよ」と仰ってくださり、すっかりその言葉に甘えてしまいましたがそのおかげで固くならずに演奏できました。チェロの中嶋さんもしっかりと支えて下さり、本当にいいメンバーに恵まれ幸せな時間でした。今回は大好きなモーツァルトを演奏しましたが、また一味違った曲も勉強したいです。まだまだ未熟ですが、こうして室内楽を勉強させて下さった皆様やお客様への感謝を忘れず、これからもがんばります!


足立智也くん♪

今回の出演は、大学院を卒業してすぐ、準備期間1ヶ月半でシューベルトのトリオというなんてまた大曲を演奏する、今まで経験した本番の中でも1番過酷だったのではないか、と言うと過言ですが、それほど僕には尋常ではない緊張感を与えてくれました。学生では味わえない、音楽家としての洗礼とも言うべきこの大きな経験値は、自分のこれからの演奏活動の方向を指示してくれているように感じました。これは過言ではありません。音楽は、後ろに進むことはなく、常に前に進み続きます。リピート以外は! そして、前に進むのは音楽だけでなく、人間も猫も、僕が今乗っている新幹線も同じです。 僕はこれからどんな音楽に出会うのか、どんな音楽家の方と共演出来るのか、そしてどう音楽を表現するのか、楽しみで仕方ありません! そして、この経験をここまで前向きに感じることが出来るのは、共演して下さった皆様、スタッフの皆様の助けがあったからこそです。本当にありがとうございました!


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今回の演奏会は、モーツァルトとシューベルトの音楽的構成の違いを聞き比べて頂くのも面白いポイントでしたし、出演されたフレンズの子供たちもとても良く練習を頑張り好演してくれました。

山口加緒莉ちゃんのコメントで、「好きなように演奏したら良いよ」と言ったくだりがあるのですが、というのも加緒莉ちゃんはとても真面目な所と緊張感が見られたので、当日の本番までの間にどうしてこの曲を選んだのか聞いているうちに、もう十分練習も分析も出来ているので、加緒莉ちゃんの、この曲を好きという気持ちをそのままに感じてのびのび楽しんで演奏してもらえればと思って伝えた言葉でした。


足立くんの方は、足立くんらしい?面白いコメントですが、その後私が「今後の足立君の演奏をどういう風にやっていきたいと思ったのかな?」と聞くと、実は卒業後に自分の将来について悩み、今回の演奏を最後にすることになるかもしれないと思ったけれども、この経験が楽しすぎて、やはりやめることなんて出来ないなと感じたと教えてくれました。

そんな風に思われた演奏は、その想いが十分お客様にも伝わったと思いますし、「室内楽」というジャンルゆえのものだったのかもしれません。

かれらの持っている良さがそのままに、そして継続する経験と勉強で更なる飛躍を遂げられますように、心からお祈りしています。


この演奏会シリーズの趣旨は、若手の育成ということもありますが、お客様に音楽の楽しみ方を伝えていきたいという事も同時に願っていることで、それが奏者とお客様が息遣いの聞こえる距離間で、コメントも交えつつ演奏会を行うという形態に拘る理由なのですが、

少しのコメントで、楽曲の楽しみ方をお伝えし、演奏で饒舌に語りたい、お客様に常に発信したいという風に強く願う気持ちで演奏しています。


今回、アンケートを特にお願いし、その成果が感じられたので、今後もこの方向性でさらなる発展を続けて行きたいと思っています。


今まで出演された沢山の方たちもお越し頂き、また沢山の方に運営のご協力を頂き、本当に有難うございました。

このような活動に賛同して頂ける、ゲミュートリッヒファミリーを引き続き募集しておりますので、宜しければ協賛お願いいたします。

ありがとうございました。