予定よりも早めに病院に行き
ずっと
彼女の手を握りながら...
少し心を落ち着かせてあげた。
暫くしたあと後...
名前が呼ばれた。
ひと通り、説明を受けたあと
すぐ、手術に入る。
全身麻酔のため....
暫くは眠ったまま...
早い段階での手術の為
すぐに処置は出来る。
そうは言っても
この世に産まれてくるはずだった命。
それを、自分達の都合で
勝手な事してしまって...
いいのだろうか...
いろんな事を思いながら
彼女の目が覚めるのを待っていた。
数時間後...
看護師さんから目が覚めましたので...
と案内をされた。
術後の彼女は
割と落ち着いていた。
元気に振舞っているんだと
すぐ、分かったんだけど...
正直...
かける言葉が見つからない。
ただ、彼女を抱きしめて...
ひたすら
「ゴメン」
と言っていた気がする。
彼女の目には涙が溢れていた...。
車で彼女を送る車内の中で...
「産まれて来れなかったこの子の為にも...
幸せになりたい。」
彼女は...そう...言った。
「今日、この日の事を忘れること無く
この先どんな事があっても...
1年に1度だけでもいいから
手を合わせて
思い出してあげよう」
俺は、彼女に...そう告げた。
それが...寒い...冬の出来事...。
俺は決して...忘れない...