18歳。
先日、とあるドキュメンタリーを観ました。
「1000人の18歳たち」が、少年少女たちの情熱を表現するため憧れのロックバンドと1度きりのステージで共演する物語です。
怪我のためサッカーを諦めなければならなかった少女
書道と出会い夢を持つことができた感謝を恩師に伝えたい少年
13年間共に演奏してきた幼なじみふたりの最後の和太鼓演奏
そんな様々な想いをぶつけた1度きりのステージに立つ少年少女たちの表情が、本当に本当に真剣で胸が熱くなりました。
18歳、ちょうど私が歌手としてデビューした歳です。
まだ仲間もいなくて、経験もなくて、歌うことへの情熱を持て余していた頃。
華々しいステージに立つ友人や、順調にキャリアを積み上げていく友人を見て、焦って、もがく時期が続きました。
何度「やめたい」と思ったことか。
でも「やめよう」とは1度も思うことはなかった。
なぜだろう???
もがく私に「大丈夫!」と応援してくれる人がいた。
「一緒にやろう!」と言ってくれる仲間ができた。
そして、近くにすっごくがんばってる友人の姿があった。
「歌が好き」という想いだけでは壊れてしまいそうな心を、いつも誰かが支えてくれた。
今までは自分の「不安」にばかりに目が向いてしまっていたけれど、これからは「歌える場所があることへの感謝」を胸いっぱいに感じて、その「ありがとう」を伝えることができる歌を歌いたい。
18歳の頃の自分を振り返った今、そんなことを感じています。
ドキュメンタリーで観た少年少女たちには、どんな未来が待っているんだろう。
この1度きりのステージのように、夢に向かって全力でやりきってほしいな。
私も、このステージを観てもらった刺激を、新しいエネルギーに変えてがんばろう。
with Love... thyme.