文庫になったみたいで、本屋で見つけてすぐ買いました。
映画のプロデューサーさんが書いた小説なので、なんというか
文章はかなり稚拙です。
話自体も、なんかいろいろ都合よい部分が多くて、
小中学生向けの本みたいでした。
私は本を買って、「面白くなかったし、もう読み返す事もないな」と
思ったらすぐ捨てるんですけど、ふつうに考えたらこれも
すぐ捨てていいんですけど、でも捨てずにとっておこうかなと
思ってます。
なんでかというと、物語自体はぜんぜん好きになれなかったけど、
自分の心の中にとっておきたい「言葉」があったから。
1つは、主人公が中学生からの親友ツタヤとの出会いについて
語った言葉。
「そうだ。あのときひとりで窓の外を見ているツタヤに、僕はとても
救われた気がしたんだ。誰とも交わらず、焦らず、ただゆっくりと、
ひとりで大切なものだけを見つめようとしている。その姿に僕は救われた。」
もう1つは、今日もう死ぬという主人公が死ぬことについて
語っている言葉
「自分らしく生きるはずが、生きられなかった人生。
自分らしさすら、見つけることができなかった人生。
無数の失敗や公開、叶えられなかった夢、会いたかった人、
食べたかったものや行きたかった場所。
とにかくそんなものをたくさん抱えながら僕は死んでいく。
でもそれでいいんだ。僕は今の自分でよかった。
ここではないどこかではなく、ここにいてよかったと今は思える。」
この二つの言葉がとても気に入ったのです。
小説、漫画、映画、アニメ、ドラマ・・・。
その中の好きなシーンや好きな台詞、言葉が私には
たくさんあって、それは私の心の支えにもなってます。
だから私は、これからの私の人生を支えてくれるような物語や
言葉に出会いたくていろいろな作品を手に取るのです。
「世界から猫が消えたなら」
お話自体は心に残らなかったけど、この二つの言葉は
私の心のポケットにしっかりしまわれて、きっとこれからの
人生で何度も私を救ってくれるだろうなと思います。
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