くり返し、でてくる

「拾う」

という言葉が

印象的だ


すべて

「拾いつくせ」

と。


主役は

内野聖陽さん演じる

検視官


現場に残された

すべての証拠を

拾いつくして


事件か

事故かを

判断する


ともすれば

ミステリーの被害者は


謎解きに

興味がいってしまって

パズルのピースのひとつに

なりかねないが、


このドラマは違う


被害者が生きてきた

人生そのものを

「拾って」想像し、


事件の解決につ

なげようとする


そこには

被害者の人生への

敬意がある


犯人逮捕で終わり

でなく

もう一段深く


犯人、被害者、

関係者の心情にまで

想像を拡げていく


原作者横山秀夫さんは

新聞記者でいらしたという


深い洞察力は

小説「64」を

思いださせる


家出した娘を思う

刑事の悲嘆


無作為に

電話をかけ続ける

謎の人物とその理由


しんしんと

胸に迫ってくる描写


記者としての

取材経験が


ただの

「被害者」

としてではなく


生きてきた「◯◯さん」

という固有の

「人」

として

描かせるのかもしれない




検視官、倉石を

尊敬し、

まじめに奮闘する

松下由樹さんが

すてきだった