前回、我が子が信号待ちしていたところ突然話しかけられたことを書いたんだけど。それで思い出した話があるの。

 

 『日本野鳥の会会員とおぼしき教育熱心なママには気をつけな。』日本に帰国して一番良かったこと(食べ物が美味しいこと以外で)はやはり日本の治安の良さを享受出来ることだと思う。私は少し前まで企業駐在員としてアメリカに在住して…リンクameblo.jp

 

 

 

 

我が子、とにかく赤ちゃんの頃から言葉が早かった。1歳半ぐらいからもう普通に私やパパさんと1語や2語文ではない、長い文で会話して意思の疎通が出来ていたの。うちは一人っ子だから、特に比べる対象もないし、楽ちんな子だなあ(意思の疎通が出来るので、言葉が通じずもどかしくて癇癪を起こす、という乳幼児特有の現象がなかった)とは思ったものの、特に何も考えず過ごしていたんだけれど。

 

 

 

ある時まだ2歳にならない我が子を抱っこ紐に入れて自宅から駅に向かって歩いているときに信号待ちをしていたのね。で、いつものように我が子とペラペラしゃべっていたのよ。(我が子は何故か当時の安倍総理大臣が大好きだったので、あべそーりだいじん、も会話にたまに出て来たわよ。笑)

 

 

 

しばらくしたら、隣に立っていたおじいさんが、ひょいと抱っこ紐の中を覗き込んで「うわあ、びっくりした。奥さん、一体誰と話しているかと思ったらこんな小さな赤ちゃんとしゃべってたの???すごい赤ちゃんだねえ。こりゃ驚いたなあ!」ってかなり驚かれて。

 

 

 

前回の記事にも書いたけど、日本人て見ず知らずの人に話しかけないと思うの。一般論として。でも、こんな赤ちゃんネタで、しかもおばあさんじゃなくておじいさん(概して男性が育児を積極的にやった世代ではない)が突如話しかけて来られたことに私の方も心底ビックリして。だからいまだによく覚えている。

 

 

 

あのままずっと日本にいたら、我が子の「言語能力」について考える機会はなかったんだろうけど、我が子が4歳で渡米してアメリカで早朝から晩まで周りが100%全員ネイティブの英語オンリーの環境に入るや、怒涛のスピードで言葉を吸収し、ネイティブに追いつき追い越したのを横で見ていて、「ああ、やっぱりこの子は言語に関しては特別の才を神様から頂いたのだな」としみじみ思ったの。

 

 

 

他方、あのままアメリカには行かず、日本にずっといたら、「はい、ママ、100円いただきまーす、カッチーン。」(←チャリーン、と言いたかった。)とか言わず、今頃早口で割と難しい話を日本語で出来ていたんだろうなあ、とは思う。求めすぎなのは分かってるんだけどね。