今年から湾岸スタジオの屋上には、入場制限がかけられたらしく、屋上に上がっても例年ほどの人はいなかった。
今、ここにいる観客というのは、自分を含めて、しず風 & 絆を観るためだけに列をつくり、エレベーターに乗って屋上まで上がってきた人達である。
つまり、これが今年のAZURE STAGEの特徴であり、この条件では、通りがかりのTIF来場者が「たまたま、しず風のライブを目撃する」というタイミングは、ほぼ絶対的に起こり得ないことになる。
メンバー側からしてみたら、見慣れた顔が客席に沢山いるというのは、ある意味すごく心強いのかもしれないが、自分が考えるにせっかくのフェスなのだから、不特定多数の大勢の人の目に触れる場所でライブが行えたら、もっとよかったのにと思う。
そうやって考えると、前夜のSMILE GARDENが雨天中止になったことは、返す返す本当に残念な出来事だった。
前日の憂さを晴らすかのように、太陽の真下で熱のこもったパフォーマンスを繰り広げるしず風 & 絆のメンバー達だが、TIF2013のラストステージにおいて、ついにIロックを解禁し、お馴染みのカバー曲を披露したのには高まった。
とくにアンジーの「天井裏から愛をこめて」のしず風バージョンを聴いたのは、自分の寂しい参戦歴の中でも、初めてだったような気がする。
同時に、メンバーが脚立によじ登って客を挑発したり、ステージ上から観客席に放水したりしているのを目の当たりにすると、しず風のライブに参加しているんだという実感がわいてくる。
そういう意味でも、午前中のHOT STAGEのライブよりも、こちらのほうが、はるかに本来のしず風のライブに近いような気がした。
今回、湾岸スタジオの屋上ではジャンプ行為は禁止されており、メンバーがライブ中のMCで、予めそのことを観客に訴えると、一人として跳ぶ人間がいなかったのには感心した。(他のグループの出演時には、そんな注意事項など無視して跳んでいる客が多数いたらしい)
メンバーも観客もメチャクチャをやっているように思えて、実はそのへんのルールやマナーを守るのが、しず風ヲタの特徴であり、後述するが今回のTIFでは、観客のモラルやマナーについて、問いたくなるような場面がいくつかあった。そうした中で、しず風ヲタの民度の高さは素晴らしいと思う。
しず風終了後は、遅い昼食を取りにDiver Cityまで行くが、どこも大混雑をしており、正直、メシを食う時間すら惜しいのだが、ここで食べておかないと終演時まで食べている時間はないと思うので、とりあえず急いで食することにした。来年からは、いざとなったらメシを持参するのもアリかもしれない。
昼食後、物販エリアをぶらぶらしていると、前日、素晴らしいパフォーマンスを披露したハイパーヨーヨのメンバーが自分等のブースにいたので、とりあえず少しだけ接触して、前夜の感想を述べたりした。
出来れば、この日もハイパーのライブは観たかったのだが、他とどうしても時間が被ってしまい、泣く泣く断念する。
そのあとは、アプガ待機のために、少し早めにヴィーナスフォート内のVENUS CHURCHへと移動したのだが、自分が現場に到着すると、ちょうどKAGAJO☆4Sのライブが始まったところだった。
このグループは初見だが、スターダスト所属とは思えないような地下アイドル臭さが漂うのは、何故だろう。
考えてみると、今年のTIFはエビ中が出演していないので、その代替えとしてスタダからKAGAJO☆4Sが送り込まれてきた可能性もある。ただ正直いって、ほとんど記憶に残っていない。
次に登場したのが、怪傑トロピカル丸。怪トロを観るのは今年初めてだが、ひょっとしたらこのグループ、知らぬまにメンバーを増員したのだろうか。以前と比べて人数が多いような気がする。
怪トロもこれといったインパクトはないが、それでも安定したパフォーマンスを提供する点は、評価したい。
続いて放課後プリンセスが登場。
このグループも一年半くらい前にどこかで観た覚えがあるが、当時の記憶は、ほとんど残っていない。
怪トロが終わったとき、前方にいた観客が、一気に捌けたので、いきなり下手側の最前列をゲットする。とはいっても、別に自分がいちばん前で放プリを観る理由などどこにもないわけで、後ろの人達に「放プリンのファンの人、前へどうぞ」と声をかけたのだが、とくに反応ナシ。
結局、いちばん前で観ることにした。
まあ、一言でいうとAKBを模倣したような典型的な、グループアイドルということになるのだろうが、もうこのパターンは、自分の好みのメンバーがいたら、それにハマれば、それでいいのではないだろうか。
放プリ終了後は、そのまま下手最前でアプガのライブを観る。
ここはステージも狭く、また今回のアプガは出演時間も短いので、ほとんど新曲のリリイベみたいな、あっさりした内容のライブだったが、それでもやはりいちばん前で、アプガが観れたので、かなり満足した。
このあとのアプガは、HOT STAGEでのラストステージを残すのみとなり、VENUS CHURCH終了後、色とりどりの(仮)Tシャツ軍団が、百人以上で、ヴィーナスフォートの店内を練り歩き、Zeppまで移動する様子はかなり異様だった。
世の中には、いろんなアイドルのヲタTがあるけど、(仮)Tほどシンプルで、かつインパクトのあるデザインというのは、稀な存在だと思う。ヴィーナスフォートに買い物に来ていた一般人とか、(仮)T軍団の大移動を見てどう思っただろうか。
Zepp Tokyoに到着して、間もなくするとBiSのライブが始まった。
今回のTIF2013で、自分が観てきたすべての演者の中で、盛り上がりかたが、いちばんスゴかったのはBiSのような気がする。
あたり構わず、モッシュをしたり、リフトをしたりといった行為は、どうかなと思うが、この沸きかたは一過性のものではなく、間違いなく「いま、キテいるアイドル」という勢いを感じる。
プールイのとぼけたキャラクターも面白いし、今年から来年にかけて、さらに勢いを増してきそうな予感がする。
そしてBiSが終了し、いよいよアップアップガールズ(仮)のTIF2013におけるラストステージが始まろうとしていた。
最終日のメインステージで大トリ前の大役を、アプガが務めているという事実だけで、ほとんど目頭が潤んでくる。
そして、このライブで、ようやくアプガのいつものライブのオープニングに使用される「OVERTURE(仮)」が場内に鳴った。
おそらく時間の関係でだと思うが、今回のTIFでは一度もこの「OVERTURE(仮)」が使用されておらず、若干の物足りなさを感じていたのだが、やはりアプガはこの曲に合わせて登場しなくてはしっくりこない。
このオープニングに合わせて、ステージ背後の扉が左右に開き、メンバーが登場するのだが、このシーンが本当にカッコよく、観ていて本気でシビれた。
この夏、彼女達は究極の他流試合といってもいいROCK IN JAPAN FESTlVALとサマーソニックでの出演が控えているが、この登場シーンをみていると、これから始まる修羅の道へ、死に急ぐ行者のようにもみえ、ジーンとくる。
前日のSMILE GARDENで行われたライブもすごく良かったが、このHOT STAGEでのライブも、それに匹敵する充実した内容だった。
最近のシングル曲を中心に据えたセットリストに、TIF2013のラストステージにして、ようやくアイドル史に残る"跳び曲"である「お願い魅惑のターゲット」を披露。この曲で会場中が跳んでこそ、アプガのライブだ。
そういえばアプガのライブ中に、最前列付近でアイドリンガーとアプガヲタと研究員(BiSのヲタ)による小競り合いがあったと聞いたが、アプガヲタと研究員が対バンなどで鉢合わせになっても、いざこざなど起こったためしがないのに、そこにアイドリンガーが加わることによって揉め事に発展したということは、アイドリンガーがトラブルの原因をつくったのだろうか。
事実関係がよくわからないので、あまりいい加減なことは言えないが、いろんな意味で、まだまだ未熟なアイドルフェスというものが、今後、ロックフェスのように成熟していくためには、それぞれのヲタの民度というものが、よりいっそう問われてくると思う。
フェスにおけるマナーやモラルについて、アイドルファンはもう一度、真剣に考えてみる必要があるのではないだろうか。
そしてTIF2013 HOT STAGE最終日の大トリは、もちろんアイドリング!!!である。
意外なことに、TIFでアイドリング本体のステージを観るというのは、これが初めてのことである。
TIFのステージ上にいるとアイドリングが、何故か大物に見えてくるのが不思議だが、こういうのを内弁慶とでもいうのだろうか。
また、このライブが行われる数時間前に新メンバーが加入し、それが5人いるということは人伝に聞いていたが、まさか、ここでお披露目をするとは思わなかった。
何だか名前がどれも似ていて紛らわしいのと、パッと見た印象だと、5人ともあまりカワイイとは思えない。
新メンバーの一人が、楓ちゃんの妹だというのを聞いたとき、自分の感覚だと、違うグループに入ったほうがアイドル史的には面白いのになんて思ったりもした。
あとはさくら学院の華ちゃんとのコラボも観れたし、それなりにお得感のあるステージだったのではないだろうか。
このあとはグランドフィナーレで、現場に残っているアイドルがいっせいにステージ上に集まり、ひとまず今年のTIFも終了した。
そして、今年から設けられたスペシャルアンコールではアイドリングの未成年チーム、アフィリアサーガ、Aell、アプガ、BiSらが、各一曲づつを披露した。
当然、この中の格でいうと、アイドリングがオーラスで締めるんだろうなと、誰もが考えると思うが、中学生がメンバーに在籍している関係なのか、わりとあっさり最初のほうに出てきて、「サマーライオン」とか誰も望んでいないような曲を歌って、引っ込んでしまった。
それと同時に場内にいたアイドリンガーは、他のアイドリングメンバー目当てに、SMILE GARDENのフォークジャンボリーアンコールへと向かって行った。
ところが、このまま、ここに残った人間達こそが、TIF2013の本当の勝ち組だったと自分は思う。
驚いたことに、このスペシャルアンコールの最後に登場したグループはBiSだった。そして曲は代表曲の「Nerve」。
自分自身にとって、今年のTIFでもっとも印象深かった曲が、またもやここで歌われたわけだが、歌が二番に差し掛かったところで、アフィリアサーガ、アプガ、Aell、そしてアイドリングのメンバーまでもが、みんな一斉にステージに出てきて 、BiSのメンバーを囲い、右へ、左へと大盛り上がり。
当然、客席も死ぬほど盛り上がり、この沸きかたを見たら、誰だってTIFが来年以降も、継続して欲しいと願うに違いない。
TIF2013が終了した。アイドル三昧の二日間。
毎年、思うのだが、この祭りが終わったあとの寂しさは何だろうか。
そして、また来年もきっと参戦するぞと心に誓い、オレはお台場をあとにした。
今、ここにいる観客というのは、自分を含めて、しず風 & 絆を観るためだけに列をつくり、エレベーターに乗って屋上まで上がってきた人達である。
つまり、これが今年のAZURE STAGEの特徴であり、この条件では、通りがかりのTIF来場者が「たまたま、しず風のライブを目撃する」というタイミングは、ほぼ絶対的に起こり得ないことになる。
メンバー側からしてみたら、見慣れた顔が客席に沢山いるというのは、ある意味すごく心強いのかもしれないが、自分が考えるにせっかくのフェスなのだから、不特定多数の大勢の人の目に触れる場所でライブが行えたら、もっとよかったのにと思う。
そうやって考えると、前夜のSMILE GARDENが雨天中止になったことは、返す返す本当に残念な出来事だった。
前日の憂さを晴らすかのように、太陽の真下で熱のこもったパフォーマンスを繰り広げるしず風 & 絆のメンバー達だが、TIF2013のラストステージにおいて、ついにIロックを解禁し、お馴染みのカバー曲を披露したのには高まった。
とくにアンジーの「天井裏から愛をこめて」のしず風バージョンを聴いたのは、自分の寂しい参戦歴の中でも、初めてだったような気がする。
同時に、メンバーが脚立によじ登って客を挑発したり、ステージ上から観客席に放水したりしているのを目の当たりにすると、しず風のライブに参加しているんだという実感がわいてくる。
そういう意味でも、午前中のHOT STAGEのライブよりも、こちらのほうが、はるかに本来のしず風のライブに近いような気がした。
今回、湾岸スタジオの屋上ではジャンプ行為は禁止されており、メンバーがライブ中のMCで、予めそのことを観客に訴えると、一人として跳ぶ人間がいなかったのには感心した。(他のグループの出演時には、そんな注意事項など無視して跳んでいる客が多数いたらしい)
メンバーも観客もメチャクチャをやっているように思えて、実はそのへんのルールやマナーを守るのが、しず風ヲタの特徴であり、後述するが今回のTIFでは、観客のモラルやマナーについて、問いたくなるような場面がいくつかあった。そうした中で、しず風ヲタの民度の高さは素晴らしいと思う。
しず風終了後は、遅い昼食を取りにDiver Cityまで行くが、どこも大混雑をしており、正直、メシを食う時間すら惜しいのだが、ここで食べておかないと終演時まで食べている時間はないと思うので、とりあえず急いで食することにした。来年からは、いざとなったらメシを持参するのもアリかもしれない。
昼食後、物販エリアをぶらぶらしていると、前日、素晴らしいパフォーマンスを披露したハイパーヨーヨのメンバーが自分等のブースにいたので、とりあえず少しだけ接触して、前夜の感想を述べたりした。
出来れば、この日もハイパーのライブは観たかったのだが、他とどうしても時間が被ってしまい、泣く泣く断念する。
そのあとは、アプガ待機のために、少し早めにヴィーナスフォート内のVENUS CHURCHへと移動したのだが、自分が現場に到着すると、ちょうどKAGAJO☆4Sのライブが始まったところだった。
このグループは初見だが、スターダスト所属とは思えないような地下アイドル臭さが漂うのは、何故だろう。
考えてみると、今年のTIFはエビ中が出演していないので、その代替えとしてスタダからKAGAJO☆4Sが送り込まれてきた可能性もある。ただ正直いって、ほとんど記憶に残っていない。
次に登場したのが、怪傑トロピカル丸。怪トロを観るのは今年初めてだが、ひょっとしたらこのグループ、知らぬまにメンバーを増員したのだろうか。以前と比べて人数が多いような気がする。
怪トロもこれといったインパクトはないが、それでも安定したパフォーマンスを提供する点は、評価したい。
続いて放課後プリンセスが登場。
このグループも一年半くらい前にどこかで観た覚えがあるが、当時の記憶は、ほとんど残っていない。
怪トロが終わったとき、前方にいた観客が、一気に捌けたので、いきなり下手側の最前列をゲットする。とはいっても、別に自分がいちばん前で放プリを観る理由などどこにもないわけで、後ろの人達に「放プリンのファンの人、前へどうぞ」と声をかけたのだが、とくに反応ナシ。
結局、いちばん前で観ることにした。
まあ、一言でいうとAKBを模倣したような典型的な、グループアイドルということになるのだろうが、もうこのパターンは、自分の好みのメンバーがいたら、それにハマれば、それでいいのではないだろうか。
放プリ終了後は、そのまま下手最前でアプガのライブを観る。
ここはステージも狭く、また今回のアプガは出演時間も短いので、ほとんど新曲のリリイベみたいな、あっさりした内容のライブだったが、それでもやはりいちばん前で、アプガが観れたので、かなり満足した。
このあとのアプガは、HOT STAGEでのラストステージを残すのみとなり、VENUS CHURCH終了後、色とりどりの(仮)Tシャツ軍団が、百人以上で、ヴィーナスフォートの店内を練り歩き、Zeppまで移動する様子はかなり異様だった。
世の中には、いろんなアイドルのヲタTがあるけど、(仮)Tほどシンプルで、かつインパクトのあるデザインというのは、稀な存在だと思う。ヴィーナスフォートに買い物に来ていた一般人とか、(仮)T軍団の大移動を見てどう思っただろうか。
Zepp Tokyoに到着して、間もなくするとBiSのライブが始まった。
今回のTIF2013で、自分が観てきたすべての演者の中で、盛り上がりかたが、いちばんスゴかったのはBiSのような気がする。
あたり構わず、モッシュをしたり、リフトをしたりといった行為は、どうかなと思うが、この沸きかたは一過性のものではなく、間違いなく「いま、キテいるアイドル」という勢いを感じる。
プールイのとぼけたキャラクターも面白いし、今年から来年にかけて、さらに勢いを増してきそうな予感がする。
そしてBiSが終了し、いよいよアップアップガールズ(仮)のTIF2013におけるラストステージが始まろうとしていた。
最終日のメインステージで大トリ前の大役を、アプガが務めているという事実だけで、ほとんど目頭が潤んでくる。
そして、このライブで、ようやくアプガのいつものライブのオープニングに使用される「OVERTURE(仮)」が場内に鳴った。
おそらく時間の関係でだと思うが、今回のTIFでは一度もこの「OVERTURE(仮)」が使用されておらず、若干の物足りなさを感じていたのだが、やはりアプガはこの曲に合わせて登場しなくてはしっくりこない。
このオープニングに合わせて、ステージ背後の扉が左右に開き、メンバーが登場するのだが、このシーンが本当にカッコよく、観ていて本気でシビれた。
この夏、彼女達は究極の他流試合といってもいいROCK IN JAPAN FESTlVALとサマーソニックでの出演が控えているが、この登場シーンをみていると、これから始まる修羅の道へ、死に急ぐ行者のようにもみえ、ジーンとくる。
前日のSMILE GARDENで行われたライブもすごく良かったが、このHOT STAGEでのライブも、それに匹敵する充実した内容だった。
最近のシングル曲を中心に据えたセットリストに、TIF2013のラストステージにして、ようやくアイドル史に残る"跳び曲"である「お願い魅惑のターゲット」を披露。この曲で会場中が跳んでこそ、アプガのライブだ。
そういえばアプガのライブ中に、最前列付近でアイドリンガーとアプガヲタと研究員(BiSのヲタ)による小競り合いがあったと聞いたが、アプガヲタと研究員が対バンなどで鉢合わせになっても、いざこざなど起こったためしがないのに、そこにアイドリンガーが加わることによって揉め事に発展したということは、アイドリンガーがトラブルの原因をつくったのだろうか。
事実関係がよくわからないので、あまりいい加減なことは言えないが、いろんな意味で、まだまだ未熟なアイドルフェスというものが、今後、ロックフェスのように成熟していくためには、それぞれのヲタの民度というものが、よりいっそう問われてくると思う。
フェスにおけるマナーやモラルについて、アイドルファンはもう一度、真剣に考えてみる必要があるのではないだろうか。
そしてTIF2013 HOT STAGE最終日の大トリは、もちろんアイドリング!!!である。
意外なことに、TIFでアイドリング本体のステージを観るというのは、これが初めてのことである。
TIFのステージ上にいるとアイドリングが、何故か大物に見えてくるのが不思議だが、こういうのを内弁慶とでもいうのだろうか。
また、このライブが行われる数時間前に新メンバーが加入し、それが5人いるということは人伝に聞いていたが、まさか、ここでお披露目をするとは思わなかった。
何だか名前がどれも似ていて紛らわしいのと、パッと見た印象だと、5人ともあまりカワイイとは思えない。
新メンバーの一人が、楓ちゃんの妹だというのを聞いたとき、自分の感覚だと、違うグループに入ったほうがアイドル史的には面白いのになんて思ったりもした。
あとはさくら学院の華ちゃんとのコラボも観れたし、それなりにお得感のあるステージだったのではないだろうか。
このあとはグランドフィナーレで、現場に残っているアイドルがいっせいにステージ上に集まり、ひとまず今年のTIFも終了した。
そして、今年から設けられたスペシャルアンコールではアイドリングの未成年チーム、アフィリアサーガ、Aell、アプガ、BiSらが、各一曲づつを披露した。
当然、この中の格でいうと、アイドリングがオーラスで締めるんだろうなと、誰もが考えると思うが、中学生がメンバーに在籍している関係なのか、わりとあっさり最初のほうに出てきて、「サマーライオン」とか誰も望んでいないような曲を歌って、引っ込んでしまった。
それと同時に場内にいたアイドリンガーは、他のアイドリングメンバー目当てに、SMILE GARDENのフォークジャンボリーアンコールへと向かって行った。
ところが、このまま、ここに残った人間達こそが、TIF2013の本当の勝ち組だったと自分は思う。
驚いたことに、このスペシャルアンコールの最後に登場したグループはBiSだった。そして曲は代表曲の「Nerve」。
自分自身にとって、今年のTIFでもっとも印象深かった曲が、またもやここで歌われたわけだが、歌が二番に差し掛かったところで、アフィリアサーガ、アプガ、Aell、そしてアイドリングのメンバーまでもが、みんな一斉にステージに出てきて 、BiSのメンバーを囲い、右へ、左へと大盛り上がり。
当然、客席も死ぬほど盛り上がり、この沸きかたを見たら、誰だってTIFが来年以降も、継続して欲しいと願うに違いない。
TIF2013が終了した。アイドル三昧の二日間。
毎年、思うのだが、この祭りが終わったあとの寂しさは何だろうか。
そして、また来年もきっと参戦するぞと心に誓い、オレはお台場をあとにした。